LOTUS ESPRIT SE &LOTUS OMEGA CARLTON

2008/03/04(火)20:57

セル

新品のバイザーがドイツからやって来て、すがすがしい気持ちになったマイBMW C1 と思ったのも束の間・・・ 寒さが厳しくなったある日、エンジンを始動しようとしたところ・・・ ・・・・ン・・・ン・・・ン・・・キュ・・・キュ・・・ル・・・キュルキュル・・・キュルキュルキュルブオンッ とエンジンのかかりが悪い というかセルの動きが悪い 寒さのせいかなあ・・・ バッテリーは1年くらい前に替えたのだが ネットで安いのを買ったのでもうダメになってきたのかもしれない 仕方が無いので、ネットで(懲りてない)比較的信頼できそうなブランドのバッテリーを購入した この手のネットショップは、異常なほどに納品が早いところが多いので、今回も翌日には届いた 早速新品バッテリーに交換してみる ・・・ふぅ~これでひと安心 と思いきや、・・・・ン・・・ンン・・・キュル・・・と相変わらず動きが渋い ????バッテリーじゃなかったか? と思いながらも始動できなくは無いので、ちょっと様子を見ながら・・・と郵便局に行ったのが運のつき ・・・ン・・・カチ・・・カチ・・・シーン 郵便局の駐輪場でエンジンが始動できなくなってしまった! そして僕は途方にくれる・・・ バッテリーだけじゃなくて、他の箇所もチェックしとくべきだったぁ・・・ まあ後悔しても仕方が無いので、バッテリーのターミナル緩みからチェックするが そんなところが原因で無いのは初めから分かっている 次は・・・ KAZさんに電話 しかしBMW C1で、スターターの動作不良の前例は無いそうだ サービスマニュアルを見ながら疑わしい箇所を指摘していただけた・・・感謝感謝! が、その疑わしい箇所の中でも、路上で対応できる事は限られている って言うかほとんど何も出来ない メンテナンスハッチやシートを開けてカプラーの接続などを確認するが・・・異常はないようだ 郵便局前にバス停があり、バスを待っている人々の哀れみの視線が背中に刺さるが・・・もう慣れた しかしこれといって原因は見当たらない またJAFのお世話になるか・・・ と思ってハッと気がついた この郵便局と、おなじみサンクさんとは、距離にして350メートル 過去にBMW C1を押したことがある距離は5メートル以下 押してみるか・・・ 転倒しないように慎重に押してみる 予想通り重くて押せないぃ~っ シートにまたがって足で蹴って進むが、足がツリそうだ 50メートルほど進んだところで限界を感じたのでひと休み・・・ 今度は後ろ向きになって、足で蹴りながらバックで進む こっちの方が楽だ 歩道をバックでエビのように進む 好奇の視線が痛いが、ヘルメットを被っているのでそうは気にならない 歩道の微妙な勾配ですら、越えがたい尾根のように立ちはだかる ラッシーがロッキー山脈を越えるがごとく、ひたむきにそして慎重に進む 「はるかあ~草原をぉ~」 「さあ出発だっいま日が登るっ!」と母を訪ねて三千里のマルコのテーマが流れる 通りすがりの人が「なにしてるんですか?」ともし聞いてきたならば 「そこに坂があるから」と答えただろう 西部市場前を通り過ぎた あとちょっとっ!あとちょっとでゴールだっ! ロータスの看板が、曇ったバイザー越しに見えてきた! あと少し!やったゴールっぅう! 自分の中ではロッキーのテーマが流れるが サンクのKENさんが 寒風吹きすさぶ中セヴンのキャブ調整をしながら「なにやってるんですか~?」と冷静に声を掛けてくれた まさになにやってんだか・・・である 事情を話して工具を借りていざ作業開始 イグニッションコイルが車体右側シート下のカウルの内側に隠れているので ボルトをたくさん外してカウルを外す なんとか外してイグニッションコイルをチェックするが異常なし KENさんがテスターで調べてくれるが電気はきちんと来ているようだ ではセルか セル間で伸びた端子をテスターで測ると、こっちも問題なし ということはセル本体 KENさんがハンマーで軽くコンコンとセルを叩くと ・・・ン・・・ン・・・ンンンン・・・キュ・・・キュルキュルキュル・・ブオウンッとエンジンがかかった! セル本体の不良ということが決定 エンジンを切らないように気をつけて自宅までなんとか無事帰還した KAZさんに再度電話してセルの事を聞くが、今まで取り外しの経験は無いとのことで セル本体もどういうものか分からないが、部品としては本国に注文できそうらしい まあなにはともあれ分解してみないと話は始まらない 家族が寝静まった深夜0時 いざセル取り外しの作業開始 サービスマニュアルを見ると意外と簡単なようだが クルマと違ってすべてが狭いのと、部品が剥き出しなので泥と油で汚れているのが大変だ 固定ボルトや端子を外し 狭い隙間から、ようやく泥だらけのセルが引っ張り出せた 考古学者のように付いた泥をパーツクリーナーで洗う と なにやら文字が出てきた 出てきた文字は象形文字ではなく MADE IN JAPAN やったーっ!日本製だ! 深夜のガレージでひとり小躍りして、生きとし生けるすべてのものに感謝の宴をする DENSOの文字も見えてきた やったーこれですぐ手に入る! 再度感謝の宴・・・不気味である 新品でも楽々調達できそうだが、当面をしのぐ為に セルを分解してオーバーホールしてみた やはりブラシの部分が偏磨耗してグラグラしている この部品さえ交換すればなんとかなりそうだ とりあえずこの場は、ブラシを反対に付け直して当座をしのぐ 組み上げてエンジンを掛けると ・・・ブオウンン!と一発始動!やった! 当面はこれでなんとかなりそうだ しかしまたすぐダメにならないとも限らないので DENSOに部品として買えるのかどうか確認してもらったところ OEMは小売不可 えーーーーーッ!なんで!? なんでもOEM部品は、メーカー経由で無いと販売できないそうな・・・ これじゃ何のためのMADE IN JAPANか分からんよ・・・トホホ ならばとBMWバイクの正規販売店フリーマンに 「あの・・・BMW C1のセルモーターの事でご相談なんですが・・・」と低姿勢で聞いてみると フリーマン「C1ですか?あれは正規輸入されていないので部品は取り扱いません」 私「DENSOの部品なんですけど・・・」 フリーマン「そういう問題じゃなくて、正規輸入されていないモデルの部品は取り扱えないんですよ」 フリーマン「東京には並行輸入のC1の専門店がありますから、そちらに聞かれたらどうですか?」 私「大阪の専門店には聞いてみたんですが・・・」 フリーマン「いや東京にしか専門店はありませんよ」 ・・・なぜそう決め付ける? 私「大阪にもあるんですよ・・・どっちにしてもフリーマンさんでは取り扱えないと言う事ですね?」 フリーマン「そうです」 うーーむ・・・以前に問い合わせた時のフリーマンの担当者とは、随分応対に差があるなあ・・・ 以前にオイルプレッシャースイッチの時に聞いた時はもっと親身になって話を聞いてくれたもんだが・・・ 仕方が無いので、前回バイザーセットを注文して凄く早かったドイツの業者に セルモーターとか送れないか聞いてみた すると 「普段はそういうリプレイスメント・パーツは取り扱っていないが 馴染みのディーラーから買って送ってあげるよ・・・ニッヒドイッチェ」となんとも頼りになる返事が来た やっぱり持つべき物は三国同盟だなあ・・・ 「遠くの親戚より近くのサラ金」とかなんとかいう言葉があるが(何か違うな) この場合は「近くの正規ディラーより、遠くのドイツ人」である(意味不明だな) 値段も国内でリペアした場合の値段と大差ないので、不当に高い値段でもなさそうだ もちろんオーダーして新品セルの到着を待つ それにしても MADE IN JAPANの部品が国内で入手できないなんて・・・ おまけにBMW正規ディーラーの冷たい仕打ち・・・ なんて世知辛い世の中になったんでしょ 早くそんな気分を吹き飛ばす為に、ルフトハンザに乗ってセル届かないかなあ~

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