Amazonプライムに東京ラブストーリーを見かけて、

一気にみました。久しぶりに泣いちゃった。

とっくの昔に卒業して忘れている遠い昔の恋を思い出し、感情移入ができるのはアラフィフ世代のトレンディドラマだから。

東京の街並みを見るだけでも懐かしいです。同じ時代に東京で働き、東京で恋をしたアラフィフの懐メロドラマ。

私が東京で暮らした場所はリカの勤め先のオフィスから数分のところです。今もまだあります。

アラフィフになっても胸がきゅんと痛くてたまらない。リカの純粋で真っ直ぐな思い

でも現代人の20代には古すぎて胸に響かないのではないかしら。時代錯誤なことが沢山見受けられるでしょう。

職場でタバコを吸う男性
泥酔状態で車を運転する
セクハラ、パワハラ
頭にネクタイを巻くサラリーマン
職場に私用電話をかけてくる
サービス残業

当時、有名なスタイリスト事務所に紹介を受けて務めたことがあり、トレンディドラマのスタイリストのアシスタントをした事があります。

そこはブラック企業そのものでした。ひと月のお給料は7万円。朝から晩まで服の貸出、ロケを終えて、青山の事務所で毎晩深夜まで大物女優の衣装をサイズ調整のためにミシンを踏むのです。

季節の変わり目に高熱を出しても休めずロケを終える頃には、ロケバスのトイレで嘔吐してしまうと、それが謹慎処分。理由はロケバスで嘔吐したことで、そのスタイリスト事務所では寝ていないとうわさそれると恐れたこと。

その後脅されて業界を追い出されました。すごい時代に凄い業界でしょう。

おかげでまともな社会にもどることができて、まともな倫理観のある人たちのいる会社に移りました。今は今はどうでしょう？

主人公の赤名リカのような帰国子女は当時は珍しい存在でした。みんながみんな、同じ色になる文化に息苦しさを感じるリカの心情を番組からくむことができました。

当時の女性で24歳は結婚をしているのが一般的。未婚の場合は周囲からのパッシングが強くなり、親からのお見合い話を断りながら意中の恋人に結婚願望が芽生えるのを首を長くして待ちつづける、待ちきれずに別れて帰郷する友人もなんにんかいました。

現代のように女性が働きつづける環境は限られていて、長く働いても所得は低いままです。1部上場の会社ならば、そこの従業員を夫にできる環境を得られる、大手の会社で働けるメールネームバリューを得られると言うだけで、女性の活躍の場はありませんでした。

今でも大変なことは沢山あります。でも時代が進んで多くの方の犠牲が遥かに生きやすい時代へと変わっているのでご先祖、今のご高齢者、自分よりも年上の人を敬う気持ち、その人たちの時代を振り返るようになると、憤りは少しつづ緩和されるのではないでしょうか。


リカは当時の日本では海外育ちで自分の考えをストレートに述べる珍しい女性だけれど、恋愛においては大好きな人にリードされたい。彼の思いを大切にする、ひたむきな彼女の想いを感じます。

ストレートに思いを表現し、なんでも一生懸命で、行動もストレート。リカに発達障害のADHDの要素をかんじずにいられない。

彼女はキャリアのために海外勤務を希望したのでは無いのだと思う。大好きな人の隣にいて大好きな人と生きること。真面目すぎて器用に生きられないリカを支えられる度量のない完治は経験を積むとおもに大きくなっていったのではないだろうか。

出会いとタイミング。これは運命と言い切った方が楽に生きられるかもしれない。もっと遅くにあっていたなら全てを甘受できたかもれない。

人生は選択の連続。人の数だけストーリーがあって、胸の中にしまわれている思い出が東京ラブストーリーによって表にでてくるの。

相手の考えに同調して本音隠しなが都合よく男に甘えられる関口さんはリカより弱々しくみえるけれど、実はメンタル強くて器用。その方が男性には楽だからうけるのでしょうね？

高級品の大きな携帯電話
ワープロ
ドットのパソコン
大きなフロッピー
公衆電話
テレホンカード
男も女も同じような髪型
職場内でもタバコをすう人達
ポケベルで呼び出される
堂々と会社に私用の電話ができる

恋愛と仕事と結婚のタイミングに悩める20代の甘酸っぱい恋の思い出

東京ラブストーリーの日は残業なんてなろうものなら、夜は友人と電話で嘆き明かす。誰とも約束をせずに帰宅して、ブラウン管テレビの前でリカとカンチを見守る。

展開に納得いかないと電話をかけたり、電話がかかってくる。そこから自分たちの恋愛のこと、仕事の愚痴。何時間も話が続いて遅い時間になっても電話をきれないものだから、長電話の娘を叱る親の登場。

不思議ね。20代はまだまだ子供。30代すぎて、経済的自立、精神的自立をすると、煩い女子から大人の女性に成長します。

この間のプロセスがないと、煩いままオバサンです。