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多岐さんのブログ

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2020.07.19
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7位 帰れソレントへ(イタリア ソレント)・・・カンツォーネの定番。定番は落ち着く

 ベネチアのゴンドラに乗ってナポリ民謡を聞いているほど野暮なことはないと、塩野七生さんが若い頃何かに書いていたと思うが・・・まぁまぁそんなに目くじら立てずにもう少し寛容に日本人観光客を見守ってもいいのではと思ったものだ。イタリアの歌と言えば、オペラもさることながら一般的にはカンツォーネ、カンツォーネと言えば、「サンタ・ルチア」「オーソレミーヨ」「帰れソレント」と言ったところが定番の御三家でたいていの人はその何とも甘美なメロディーと張りのあるヴェルカントが脳裏に残っているのではないかと思う。また、みんながみんなとは言わないが、陽気なイタリアのドライバーはオーストリアの国境のブレンナー峠やフランス国境おモンブラントンネルを抜けてイタリアの明るい太陽が雲間から顔を出すと、とたんに「オーソレミーヨ」を口ずさんだりする。イタリアの歌にはあの明るい太陽が不可欠だ。その意味でベネチア以北には本来のカンツォーネが生まれる風土はない。だから、塩野さんの言っていることも分からないわけではないが・・・なんとなく大人気ない気もする。

イタリア旅行の黎明期。ソレントの名前は知っているがなかなか行く機会がなかったのではないだろうか。たいていは、ローマから一日かけてナポリとポンペイを見るのが精一杯でその先のソレント半島まで足を延ばせない。ローマ以南はどうしても二度目の南イタリアとシチリアをコンビネーションしたツアーで行って、漸くソレント半島に足を踏み入れるような状態だ。

ソレントは断崖絶壁の上に立つ小さな町だ。ナポリから船でカプリへ行って青の洞窟を見て、アナカプリの景色のいいテラスレストランで昼食をとり、帰りはソレントに船を着ける。町は絶壁の上にあるのでエレベーターで上がる。海に浮かぶカプリ島、背後にベスビオ山が見える松林の道をそぞろ歩きながら、定番中の定番「帰れソレント」を口ずさむ。いささか出来すぎ、つきすぎだが、ナポリからの小旅行にはお薦めだ。また、この頃はソレント半島巡りにはポジターノやアマルフィを一日周遊するコースが定番になっている。

 いつものように、ソレントの位置を確認しておきます。グーグルマップのコピーを見てください。
それから、写真と・・・
帰れソレントへの歌詞はその下につけておきます。



(ナポリ、ソレント、ポジターノ、アマルフィ、そして、ポンペイとカプリの位置も見ていただきたい・・・グーグルマップより)

(小さな海岸線がありますが、ソレントは断崖の上にあります・・・Wikimedeaより)

ソレント半島巡りの定番の町、ポジターノとアマルフィも紹介します。


(ポジターノの町。ジェノヴァの南にあるチンクェ・テッレの町にも似ています。Wikimedeaより)

 

帰れソレントへ

徳永政太郎 訳詩

1、うるわしの海はうつつにも夢む

  君の声のごと わが胸をうつ

  オレンジの園は ほのかにも香り

  恋になげく子の 胸にぞしむよ

  あわれ君は行き われはただ一人

  なつかしの地にぞ 君を待つのみ

  帰れよ われを捨つるな

  帰れソレントへ 帰れよ

2、ソレントの海は たぐいなき海よ

  尊き宝を 底に秘むるや

  まどわしの精は 君の手をとりて

  いと甘き声に 君をさそうよ

  あはれ君はゆき われはただ一人

  なつかしの地にぞ 君を待つのみ

  帰れよ われを捨つるな

  帰れソレントへ 帰れよ

 






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最終更新日  2020.07.19 10:57:47
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