日々の痕跡

横浜からブロッコリーが来た。
定時とともに仕事を強引に切り上げて、退社。
まだ会社に煌々と明かりがついている。

6時台に会社を出るなんて、どれくらいぶりだろうか？
もうずいぶんと日が長くなっているのに気がついた。

商店街の奥から奴が歩いてくる。
ジョブレスな上に、ひげまで伸び放題でホームレスみたいだ。

顔を見て、話をするとこれまで張りつめていたものが、
溶け出すような感じがした。やっぱり友はいい。（正確には先輩）

しこたま飲んで食っても9時くらい。なんと一日が長い。
そのままカラオケに突入。

久しぶりにシャウトすると、すんげー気持ちよくて、
どれだけストレスフルな毎日だったかということがわかった。


ジョブレスでも存在はプライスレス

一夜明けて、温泉に入り、晴れた空の中をドライブ。
昼飯は海鮮丼と焼き魚を満喫。

先輩を送り出し、さらなるリラクゼーションを求めてマッサージ店へ。

担当してくれたおっちゃんは、ブッチャーばりの恰幅の良さで、
「腰が痛いので、そこを重点的に」とオーダーしたら、
全体重をひじにかけて、腰の骨に刺してきた。

「ふぅぐぅはぁ。」と声にならない声が出る。

これは逆効果ではないのか？という疑問が頭をめぐりながら、
なんとか最後まで耐え続けると、

「今日はこんくらいにしておこう」と、
おっさんは去り、立ち上がると不思議と腰の重さはなくなっていた。

ゴッドハンドか？

心も体もほっとした一日でした。