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写真機を構える。 被写体をその箱の中に収めている光景。 カメラの数枚のレンズと私の眼というレンズ、 それに大半はもう一つのレンズが加わっている。 それは、その時の気分や相手の感情、相手への感情を切り取る。そのレンズは、非被写体の心の眼といえる。 私は、最近もう一つのレンズを介してシャッターを切る。 景色を見る。 いったい幾つの硝子を通して、事実を見ているの? 幾つものレンズを通して見られた世界は、屈折しすぎていてまるで万華鏡の中に在るみたい。 ハッキリと見えているこの景色は、その実見え過ぎていて何も映していない。 私は、レンズを一枚とって外を歩く。 シャッターを切る。 ぼやけてしか見えないその世界は、きっと一枚の紙の上に複写される頃、私に事実をみせてくれるから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 5, 2004 01:50:48 PM
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