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fishmael

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Evgraf

Evgraf

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Nov 28, 2004
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写真機を構える。
被写体をその箱の中に収めている光景。

カメラの数枚のレンズと私の眼というレンズ、
それに大半はもう一つのレンズが加わっている。
それは、その時の気分や相手の感情、相手への感情を切り取る。そのレンズは、非被写体の心の眼といえる。

私は、最近もう一つのレンズを介してシャッターを切る。
景色を見る。


いったい幾つの硝子を通して、事実を見ているの?


幾つものレンズを通して見られた世界は、屈折しすぎていてまるで万華鏡の中に在るみたい。

ハッキリと見えているこの景色は、その実見え過ぎていて何も映していない。

私は、レンズを一枚とって外を歩く。
シャッターを切る。

ぼやけてしか見えないその世界は、きっと一枚の紙の上に複写される頃、私に事実をみせてくれるから。











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Last updated  Dec 5, 2004 01:50:48 PM
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