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或る日記

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2006.04.20
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カテゴリ:映画・TV
狂おしいほどに待ち望んでいた
ジョニー・デップの新作映画「リバティーン」。
先週の木曜日に1人で観に行ってから1週間経ちます。
やっとこさ感想らしきものを書きます。

繰り返し見たトレイラー
毎日のように読んだレビューの数々
時おり流れるテレビのCM
そんなこんなで頭と胸がはち切れんばかりの状態で行きました。

絶賛を目にしたり、酷評を目にしたりで、
ネタバレを読みたくても読めず、
1日も早く観て楽になりたい……と思っていたけれど、
観てもやっぱりロチェへの息苦しいような思いは、増すばかりでありました。

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「You will not like me….」

wilmotそうつぶやきながら、ロチェスター伯爵はスクリーンに現れ、
まるで「嫌え」とでも言っているような欲望と酒と女の日々。
そして、2時間のうちにあっという間に梅毒に侵され、生涯を終えました。

……ぽつんと残された私。

どうしてそんな生き方しかできなかったのか説明するでもなく、
ただただ、ウィルモット(ジョニー)の放埓な生き方を
スクリーンは薄暗く、途切れ途切れに映し出します。

ジョニーの魂の演技は後半にやってきます。

凄まじいです。
覚悟が必要です。
目を覆うばかりの惨めなジョニー…。
なのに、なぜか映画の中で一番美しく愛おしく感じました。

あれから、美しいロチェではなく、
その、醜いロチェがずっと私の中に住みついてしまって
……どーしたらいいの?(^_^;)

台詞が多く、時代背景も複雑で、説明も少ない。
娯楽としてはゼロの作品かもしれません。

でも、ジョニーが招待してくれたマイナーな世界。
その奥底にある魅力は計り知れません。

ジョニー・デップという俳優に出会ってから、
私は、映画(DVD)をたくさん観るようになりました。
そして、確実に映画の観方が変わってきたのです。
アドベンチャーやサスペンス、ラブストーリーなど、わかりやすい映画が多かったのに。

ジョニーが時々メジャーな作品に出るのは、
こういった世界に観客を誘いたいからだというインタビューを読んだことがあります。
私のような女はイチコロですね。(^_^;)
でも、ジョニーの術中にはまったのなら本望だわ~。





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最終更新日  2006.04.21 10:33:01
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