2学期が始まった。
「何故学校に行かなきゃいけないのさ」
「なんで勉強しなきゃならないのさ」
結構奥が深い言葉を吐き出し続けるちび息子も
とりあえず登校する。
そしてヘルパーがビラ配りに来た。
3人さま、お越しやすう。
おお、君はあのイケメンボーイじゃないの。よしよし。
「連れてきましたよう。お母さんが気に入ってるみたいだから。」
どんなリアクションをとるか楽しみにしてるでしょ。
よろしい、めちゃくちゃのってあげるってばよ。
「はじめまして。子どもがお世話になります」
「あ、いえ、お祭りでお会いしてます」
そうよ、ママファイルのお気に入りに登録されてるわよ。
「やあ、そうでしたね。じゃ、よろしくの握手」
しめしめ。
年をとるとなんでも平気。
「あ、写メ撮らせて」
もう止まりません。
「後は班長になれば、メアドとTELゲットだ。ふふふふ」
「おかあさん、NO1森の運命は?」
「そりゃ若い子の勝ち」
「きゃー、じゃ038は?」
「おとなしいからねえ。年だし」
「がーーーん。そうですか」
「わはははは」
「でもR結構飛んでるって言うか」
「いいのいいの。ママは活動一緒じゃないから。
ビラ配専任担当決定。やはり男は顔が命。」
「ちゃんと事前に教えてくれないから、すっぴん、短パンじゃん。」
「すいません」
「しかし、不毛のわが班にもようやく可愛いのが来たわ。
このところ、せいぜいトシだったし」
なんていうどうでもいいおばちゃん的会話をしていたら、
なんだか一人ですねている奴がいる。
「どうせどうせおれなんて・・・・・」
真っ暗だよ君。まだ春は遠いかいって、聞くまでもないかポヨ君。
「わかった、つばめファイルに入れるから写メ撮らせて」ぱち。
最終兵器ももうすぐ入会。
心は既に会員以上。
「何故学校に行かなきゃいけないのさ」
「学校に行ってない奴は、子ども会に入れないからだ」
「今行ってないじゃん」
「夏休みだからだ」
「行ってなくてもいいんだ」
「籍だけ残っててもちゃんと勉強しない奴はだめなの」
おりょ。
「がーん。確かに学校には行ったがしかし。
すんません、勉強はははははは。今日はコピーとったかな」
「サークル会館しか行ってないの?」
貴様親泣くぞ。
「なんで勉強しなきゃならないのさ」
「世の中でちゃんと生きていくため」
おりょ。
「いやいや。うーん。いや籍だけのメンバーも多いかな」
「学部に行ったらこっちの活動からは離れるよね。」
「や、教職とるならこっちですんで。」
そうかそうか、心して勉学にいそしんで頂戴。
かなり個性的な屈折した先生になれそうよ。楽しみね。
突然質問。
「ねえねえ、日本を変えるの?」
息子よ、ドラゴン桜の見過ぎだよ。
「え、ん、や、あの。まあ、一番近いところにいるかもしれないけど
確かに、だけど、うーん。まあテレビだから」
悩むな、そんなところを突っ込まないから。
ヒーローみたいに胸張って言ったらいいんだよ。
「そうだ!オレたちが日本を変えるんだ!」
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