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極上生徒街- declinare-

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矩継 琴葉

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2010.03.03
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カテゴリ:怖い話

 昼寝をしていたら恐い夢を見ました。
 

 自分の学校ではないんだけど、懐かしい感じがする学校で最上階の一番奥の部屋が自分がいた部屋だったみたいです。その部屋にうつ伏せに倒れ込むと、何故か窓際に引き寄せられます。何だろう? と起き上がり窓を見てみると鍵の辺りに変な違和感があります。何かいる、でも見えない。不思議に思いながら鍵に手を触れようとしたとき、小学生くらいの女の子と中学生くらい女の子の姉妹が話しかけてきました。

「どこに変な感じがありますか?」

 中学生くらいの女の子が言います。
 酷く神妙な面持ちだったので、確信がないけど、

「感じるのは、この辺り」と鍵の辺りを指さし円を描いて教えました。

「ありがとうございます」

 妹らしき小学生くらいの女の子が言うと、姉妹は鍵を開けて窓を開くと何かに怯えるように謝り始めました。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
「許してください許してください許してください許してください許してください許してください許してください!」

 気持ちの悪い行動に、一体そこに何があるのか訪ねようと近づくと、

「すみません、いますか? 見えますか?」と逆に訪ねられ、疑問符が頭に浮かびながらも指を指した場所を凝視。
 窓を開けると網戸があり、網戸には前日から降っていた雨が滴っていました。まるでゼリーのように見えるその中に、赤ん坊が泣き叫んでいるように見える場所を発見しました。

「あ、あ、赤ちゃんみたいな形に!」

 そして赤ちゃんみたいな形をした水滴が

「おああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 鳴き声とは到底思えない苦しみを吐く出すような呻き声を出したのです。
 周りにいた生徒達は呻き声を聞いた途端、蜘蛛の子を散らすように逃げ出し、僕は幽霊を見てしまったとパニック状態に。どうしようどうしようと考えていると姉妹がまだ窓の側にいます。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「許してください許してください許してください許してください許してください」

 しかし姉妹の祈りも虚しく、それは赤ん坊の形から、完全な胎児へと姿を手に入れたのです。身体は雨粒で構築され、一見するとクラゲのようにも見えますが、透き通った身体からは心臓が脈打つ様子や血管や臓物が見て取れるほどにまでハッキリとなりました。
 さすがに姉妹も恐くなったのか、一歩一歩後ろへと下がり始めたのですが、胎児はゴムのように網戸から飛び出すと姉妹に接近。ところがまだ完全じゃないようで、網戸からは身体を切り離すことが出来ず飛び出してきた反動で再び網戸へ。

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 
 無念そうな叫びと一緒にそれを繰り返すと、胎児はついに網戸から飛び出し教室の中へと入ってきました。

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 そして誰かが「赤ちゃんに触ると身体を支配されるぞ」と言ったのを切っ掛けに、教室や廊下にいた生徒達が本気で逃げ出し始めました。僕はしばらくそこに残り胎児を見ていたのですが、教室の床から飛んできた胎児に襲われかけ、とっさに般若心経を唱えるも効果はなく教室の戸を盾にして逃げ出しました。
 そこからは死に物狂いで逃げ、階段に到着すると何故か蝋燭を持った白い人形と、同じく蝋燭を持った青い人形が上り下りしています。白い方はひたすら上に向かい歩き(最上階なのに上があり)、青い人形は下に向けて延々と歩いています。でもそんなのは気にしていられるわけが無く、とりあえず下へ下へと逃げていると、火の玉みたいなものが出てきて「緊急警報緊急警報、悪霊が出た中止しろ中止しろ! 取り憑かれるなよ!」と上の方から降りてきて、下へと消えていきました。一体この列は何だろうと降りていき、一番下に着くと、入り口から白い火の玉が出てきて白い人形に。逆に上から降りてきた青い人形は黒い火の玉になっていました。
 これは死者の列?! やばいと思ったのですが、出口はなく、さらに胎児が追ってくるのではと言う恐怖で目が醒めました。

 

 とにかく、胎児は恐かった……






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最終更新日  2010.03.03 15:19:19
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