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アナ=ラウラのタンゴ ~パパの謎を追って~ |
この作品は、1993年に発表されたもので、
『作者が旅先のアルゼンチンで耳にした「タンゴ」が表す憂鬱や希望、
情熱が入り混じった言うにいわれぬ不思議な感情を、
この物語の主人公に味あわせたかった』
・・・というところから、この物語が生まれたようです。
父の死の謎を探り始める主人公と、その時の複雑な感情が
ミステリータッチで描かれていて、読み始めたら一気にラストまで
ひたすらページをめくってしまう・・・そんなタイプの物語でした。
ティーンエイジャー向けの作品でありながら (ひらがな多し・笑)
楽しめたのは、ドイツの重たい過去が背景にされていたことと
作者の言う「タンゴ・フィーリング」が、単なる謎解きに終わらない
深みをこの物語に与えていたからでしょうか。
大人でも十分に楽しめる作品だと思います。
さて、物語の中の"不思議な感情"「タンゴ・フィーリング」ですが、
本文中ではこのように表現されていました。
・・・・・口では言えない何かがある。それが何なのか、繰り返し聞いているうちに次第に解ってきた。悲しみと喜びの間で、それと解らないほど微かに気分が揺れるのだ。雨が降っているのに時々日が差す、そんな感じだ。・・・・・ (本文より) |
タンゴに関しては、Astor Piazzolla (アストル・ピアソラ)/
バンドネオン / 小松亮太 / タンゴ・アルゼンチーノ ・・・
この程度の知識しかありませんけど、、、
私がタンゴに感じるのは、官能的・肉感的な情念のようなものであり、
作者が言う「悲しみと喜びの間で、微かに気分が揺れる」・・・云々は、
私がスペインでフラメンコを観た時の感情そのものでした。
皆さんは、いかがでしょう?
| 著者:ヨアヒム・フリードリヒ / 平野卿子
出版社:ポプラ社
サイズ:単行本/230p
発行年月:2004年08月
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Last updated
2006.10.01 14:34:33
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