家族と楽しむ季節

ネタバレがあるでござる。お気を付けを。

♪～はっは、はっとくりゃ、すたたのた～の忍者ハットリくん、ザ・ムービーのDVDを借りて観たでござるよ、ワカとヒメともに。ま、子供用の映画ですから……と、観ておったが夢中になってしまったでござるっ！ニョボ、忍び好き故、今までいくつかの”忍びムービー”観たでござるが、”主持ち”の忍びって実はあまり描かれてはおらず、パターンとして”時代は泰平の江戸、忍びの役割はなくなり仕事を取り合い伊賀と甲賀で争い”みたいな話が多くてうんざりでござった。

しか～し、ハットリくんには主がいるのでござる。小学３年生のケンイチ。そのケンイチを救うべく、ハットリくんは掟を破ることも厭わず、忍びの姿を大勢の前に晒すのでござる。

まず、ガレッジセールのゴリ演じる”ケムマキ”。結構よかったでござるよ、ゴリだとは気づかず観ていたでござる。最後には伊賀ハットリくんと甲賀ケムマキが協力してケンイチを救ったのでござるから、言うことなしでござる。欲をいえば、ニャリーン、ニャリーンの影千代を出して欲しかったのでござるが。

原作がギャグ故、そっち方向に傾かざるを得ないのではあるが、見せるところは見せる。黒影が一人、重量感のある悪役を演じていて、ホッペぐるぐるのハットリくんなのに、軽くならない戦闘シーンは心地よかったでござる。

主・ケンイチのハットリくんを思う一途な気持ちと、それに応えるハットリくんとの主従関係が大変よく描かれていたと思うでござる（涙）。子供も観るからであろうが、忍者映画にしては”エロ”も”グロ”もなく安心して観られたでござったよ。

”ニン！”を言わせる為だけに配役されたか、伊東四朗氏もなかなかよかったでござる。”ニン！”

面白かったでござる～。たまにはこういうのも、心がほぐれて良いでござるよ。