郷土料理に惹かれて。
子供時分によく食べました、季節の野菜と油麩入りの「はっと汁」・・・ 父の命日の墓参りで実家へ、ちょうど「はっとフェスティバル」が開催されており、懐かしい食べ物のお祭りに立ち寄りました。毎年12月の第一日曜日に開催され、もう9回を数えているそうで、この時期の身も心もあったまる“ホッと”な行事として定着しているようです。「はっと」は登米地方の郷土料理だとばかり思ってましたが、宮城県内は勿論福島や岩手にも伝わっているとのことである。小麦粉を水で練り、ねかした生地を指で薄く延ばしちぎって茹で上げる・・・薄さ加減や大きさが「はっと」のおいしさを決める、と聞いたことがある。荏胡麻や大豆・枝豆などで作った餡を絡めての食べ方もあるそうだが、この地方のは汁に入れてのうどんの代用としてのものと思われる。子供時分によく作ってもらったのは、季節の野菜に油麩が入ったもの・・・寒い季節は格別で、まさに“ホッと”する郷土の食べ物である。出店数28、海鮮物に肉類、きのこや様々な野菜・・・醤油に塩味にカレー味・・・“ホッと”する「はっと」が勢ぞろい、多くの子供連れの家族が舌鼓を打っていました。 団子状の生地を指で延ばしちぎって鍋に入れます。 油麩は小麦粉のたんぱく質成分のグルテンを油で揚げて作られます。直径5Cm,長さ25Cmほど・・・フランスパンにそっくり・・・はっと汁に、煮物やうどんツユに、最近ではB級グルメ「油麩丼」にヘルシーな郷土の味を提供してくれています。 上海市、「虹莘路朝市」でも登米地方の油麩そっくりなものが売られていました。油条(ヨウティアオ)と呼ばれる揚げパンです。朝食代わりにおやつによく食べられています。