完全に失敗は政府と企業の方針ではないかと・・・

こち亀こと「こちら亀有公園前派出所」をパラパラとみていたところ、コミック７７巻に両さんの銀行通帳が出ていて。 　で、月額で手取りで３１～３２万、その年の夏のボーナスが８２万円となっており。ということは冬のボーナスが同額だとしても年収が６００万を超えているという・・・ちなみに両さんは作品内で年齢が３５歳（変動あり）役職は巡査長という、あの派出所の中で中川、麗子の一つ上、クラスの人です。 　しかも当時は消費税も社会保険料も今より安かったので手取り感覚としてはさらにこの１割以上上の感覚でしょう。ちなみに両さんだけでなく、特別公務員の給料が高い、というのではありません。当時の同年代平均的サラリーマンと同じぐらい。 　これが１９９２年の単行本です。ですが、今の日本人の年収は平均ではなく中間値（最も多い数値）が４００万円台という。 　この情報だけでも３０年でどれだけ日本の経済が衰退したか？というか、給料が下がっているかがわかります。しかし自分も含め多くの労働者は真面目に働いている。生産性が低いのではなく、給与を低くしすぎた結果は消費者の安きに流れる方向と、先の見えない生活から少子化につながり現在はあらゆる場所で人手不足。 　また、資源のないこの国が戦後に大きく復興できた理由は工業力、技術力といった未来に対する先行投資だったはずですが、価格を抑えるために部品や半導体生産などの工場を海外に移転した結果、国内に技術が残らない。むしろそういった工場を多く作った下請け扱いの国の工業力の方が今や上という。 　日本はもはやアジア圏の中でも中国、韓国、台湾その他の新興国からも完全の置き去りにされ、G7の中でも最下位。完全に失敗は政府と企業の方針ではないかと・・・