ぽぽぽ

週末の我らのスポーツ？化してきた家探し。

今週も飽きずにアポを取って家を見に行く・・・
今回はネットの不動産情報に出ていた物件。
不動産屋さんを通さない分　物件がよければ手数料が省けるね。なんて気楽な話をしていた・・

いわゆるコンドミニオ（アパート？日本で言うマンション　要するに集合住宅）場所はわかっていたので直接建物の前で待ち合わせ。

待ち合わせ５分ほど前についてしまったのでそばをふらふら散歩していると、その建物の住民の方がそれぞれの窓・カーテンの隙間からこちらを凝視している。それも１人とかじゃなくて３人か４人はいた。怖い！「あぁまたあの家を見に来てるのかぁ・・」てな感じなのかな。。

家の持ち主が現れる。見た感じ若くて感じのよいカップル。
「さぁどうぞどうぞ」と案内が始まった。

入り口の感じからして　築３０年は過ぎてるなぁ・・と思う。エレベーターがないことに気がつく。。

家自体は入ってみると広く長～い廊下があり、暖炉付キッチン、物置、プランツォ（ダイニングルーム）、主寝室これもやたら広い、あと部屋が２つにバストイレがあった。

使い方次第では悪くないかもしれないけど、私たちには広すぎる。図面を見ると全部で１４０平米。おぃおぃ。広い広い。あとトイレや水周りの古さがとても気になったのと、窓やドアの立て付けにガタが来ているのは素人の私にもわかるほどどった。暖房も小さいのが部屋の隅っこにチョコっとあるだけでコレだけ広い家を暖めるにはどれだけかかるのか？と思うと　クビを横に振らずにいられなかった。

この家の素晴らしいところは　ずばりその景色。ベランダからは雪化粧した山が絵葉書のごとく見え、もう一つの部屋からは　オリーブ畑の稜線が美しかった。

太郎さんもイマイチ物件であるとすぐに思ったようだけど、せっかく案内してくれてる彼らにも悪いので「では、とりあえずまた後日連絡させてもらいますね」と言葉を濁した。値段は交渉できますか？と付け加えると「事前に言った値段より１ユーロも下げることは考えていません」ときっぱり。「ガレージは広さに応じて別で計算しますので。」と。。。ほぉ。こりゃ不動産屋さん通したほうがいいのかも。。

すでに結構な値段がついているこの物件、買っても大幅な改築及び修繕が必要になる。場所はいいけども・・・う～ん。。

この物件が売りに出ている訳がよーくわかったような気がした。

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気を取り直して翌日。

修復　改築が必要だけど値段がとても安い物件を「見るだけ」見に行くことにした。

太郎さんの実家のそばは車で１０分も走らないうちにのどかな田園風景となる。ブドウ畑にオリーブ畑向こうには山の雪が目にまぶしい。今住んでいる場所から考えれば交通渋滞もなく車で５分でスーパーもあるし、環境重視の人にはもってこいの世界。

太郎さんの弟はこの場所に超掘り出し物件をこの夏買ったのだ。私たちは「田舎すぎる」「不便」「孤立してる」なんてコメントしていた。

ユーロ便乗値上げが不動産業界にまで来ていてなかなか私たちの目指す値段での物件がない。なんでよぉ？て思うほど。

がっかり物件ばかり出会ってきて私たちも少し考えを改める必要がでてきたのかも。高くても納得の行く物件（できれば一軒家、新築、すこしでも庭付き）を探すか、または田舎物件を安～く買って手を加えて住む。カントリーハウス風に。
カントリーハウス案についてよく話し合ってみる。車さえあれば不自由のない生活ができるはず。庭も十分にあるので週末もゆったり楽しめるはず。。とポジティブシンキング。

このポジティブシンキングとちょっとの期待を持ってこの物件を見に行く。

やっぱりすごい田舎であることに変わりはない！知ってた！・・・けど。目的の物件、木と草が生い茂っていて道路からは見えない！　８０平米ほどの崩れかかった古い古い家に土地が８００平米。８００？と目を疑うような広さ。（正直どこからどこまでが土地なのか分からなかった。ちなみにすぐお隣は広大なオリーブ畑）崩れかかった家はドアもない状態。農家の人が動物を飼いながら暮らしていたと思われる状態で家の中にはたくさんのワラがあった。山の石とレンガを積み重ねて作ってあり趣がないわけではない。天井もアーチ上になっていたりしてどこかのアグリツーリズモ？かと思うほど。ただし・・ここを前面修復して住める状態にするまでにどれだけの費用がかかるのか？ということそれに８０平米といわれている家は実際は天井も低くもっと狭く感じた。背の高い太郎さんは腰をかがめないといられないほど。

お金に余裕があれば、投資物件としては非常にアリかも。カントリーハウス。バカンス用。庭にプールも作れる。夏はここは涼しいし、冬はスキー場にもそう遠くない。

でもでもでもでも・・・・今の私たちにはバカンス用じゃなくて住む家が必要なのだ。

家探しまだまだ続く・・・