気になる数字(その1・・・農地面積)
耕作放棄地のニュースが度々流れている。これからの日本の農業を考えていく上で、その基礎となる数字をみていこう。第1回目は、耕地面積、農業就業人口、各国の農地面積との比較とする。(農林水産省HP>農業構造と農業経営の動向)日本の2005年の耕地面積は469万haで、耕作放棄地は38.6万ha。2008年の耕作放棄地は28.4万ha。驚くべきは、面積もだが、農業人口及び農家戸数の減少だ。農業就業人口は1965年に比べて71%減、農家個数も半減しており、65歳以上がどんどん増加している。一方世界との比較では、日本の1戸当たり農地面積は1.8haであるのに対し、なんとオーストラリアは3,423.8haで何と日本の1,902倍だ。ファーマータナカは北海道での100haの牧場経営の経験があるので、広さがなんとかつかめるが、一般の方には、よく使われる野球場との比較で見てみよう。福岡のヤフードームが7.3haなので、実に469倍の広さだ。この数字を基礎に次回以降農業の現状と将来を見ていきたい。