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2020.06.30
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カテゴリ:エッセイ
先日テレビでお母さんが、ある芸人が絵画のタイトルを覚える挑戦をする番組を見ていた。有名な西洋の絵画などを100点覚えるというものでお父さんも何となく本を良いながら横目で見ていた。

 お父さんは昔から絵画のタイトルとは必要なのだろうかと思っている。小説などはタイトルによって人を引き付けるという重要な使命を持っていると思うが、絵画に関してタイトルが良いから絵の評価が上がるとか人を引き付けるという役目を持っているとは思えない。

 まあ絵を取引したり、絵の話をするときにタイトルが無いと何の絵の話をしているかわからないから必要なのはわかるのだが、もう少しタイトルをひねって考えてもいいのではないだろうか。

 有名な絵画は基本的に見たままのタイトルがついている。ひょっとしてタイトルは後から誰かが付けているのかとも思うのだが、絵画の個展などに言っても絵にタイトルはついていることが多い。中世の絵画に作者がタイトルをつけていたかはわからないが。

 有名な絵画のタイトルは見たまんまが多いのは事実である。ゴッホのヒマワリはヒマワリの絵だし、ダビンチのモナ・リザもモナ・リザを描いたものである。ミレーの落穂ひろいは落穂ひろいをしている人の絵だし、絵を見るとだいたいタイトルは予想がつく。

 本を女性が読んでいる絵を見れば、「本を読む女」とか「読書」などのタイトルが当たらずとも遠からずだ。それだけに絵のタイトルを覚えるのはお父さんにとって結構難しいことと言える。
 絵が好きな人はすぐ覚えると思うが。

 ただし、絵画にもタイトルが無いと全く分からないものがある。現代アートや抽象画だ。お父さんは芸術系の才能が一切ないので、このようなジャンルの絵は良さが全く分からない。誰が評価するのだろうと不思議に思う。
 抽象画に関しては、タイトルを読んで何をどう表現しようとしているのかの謎解きゲームになってしまう。抽象画を評価できる人は頭がおかしい人だともちょっと思っている。

 ただ若い頃は絵画も音楽も芸術と言うものにまるで興味がなかったが、最近は結構興味を惹かれるようになってきた。もう少し年をとったら抽象画の良さがわかる人間になれるかもしれない。まあその時は周りから「ボケた」と言われているかもしれないが。





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最終更新日  2020.06.30 00:10:09
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