|
カテゴリ:思い出(社会人・海外)
お父さんが学生の頃、中二病という言葉はなかった。ネットから生まれた言葉なのでインターネットがなかった時代にそんな言葉があるわけがない。しかしながら中二病という言葉は無くても同じようなふるまいはたくさんあった。
お父さんもそうだったし、周りの友達も今から考えれば中二病になるなと思えることがたくさんあった。 さて息子は今中学1年生である。まだまだ小学生の純粋さを残しつつもだんだんと思春期に入ってきていることが見ていて面白い。 今回は息子の中二病的なふるまいをいくつか書いてみたいと思う。息子が大きくなったらまたからかえるし。 最近息子はいきなりのように音楽を聴くようになった。つい半年前までは全く興味もなかったにもかかわらず、歌番組を録画して何度も視聴したり、借りてきたCDを部屋で何度も聴いている。「俺は音楽に目覚めた。」「○○って歌はいいよね。」などとかっこつけている。とても面白い。それでいて、ちょっと歌って見ろというと、突然のように照れて「俺は聴くのが専門だから」といなくなってしまう。 おそらく学校で、友達とどんな曲を聴いているか話になって、まるで知らない世界を見てしまったのだろう。女の子がその話に入っていればかなりの衝撃を受けたと思う。お父さんの世代でいう歌謡曲、お前たちの世代ならJPOPだろうか。こうやって人は大人になっていくのだと思う。いろいろな曲を聴いて知っていることがかっこよく思えるからだ。 ちなみにお父さんもそうだったが、さらにカラオケという文化が学生に浸透したことで高校時代には、歌えるようになることがとても大事だった。部屋で何度もCDを聞きながら歌えるように練習していた日々を思い出してしまう。 思春期といえば、男仲間での地位確立と、女の子からよく思われたいという2種類の欲求がある。息子の場合、男仲間では運動もそこそこできるし、体格もよいのでそれなりにプライドを保てているのだと思う。歌もそのうちの一つだと思うが、努力をしている。そのうち本当に曲を聴くことが好きになっていくのだろう。 対して女の子からよく思われるということに関しては、自己評価的にうまくいっていないようだ。だからお父さんが「好きな子は?」とか「気になる子は?」とか「クラスのかわいい子は?」と聞いても、「俺は女には興味がない」といって話題をそらそうとする。 その発言と動作が「女の子に興味がある」ことを如実に表しているのだが、本人は気が付いていないようだ。ただちょっと弱気な時に「女の子と何を話せばいいのかわからない」とか言っているので、まだかわいさが残っていると感じる。 そのうちに着る服にもこだわり始めるだろうし、言動も少し変わってくるだろう。先日はニキビケア用の化粧品が買いたいと言えなくて、お母さんにドラッグストアに連れて行ってほしいと言ったものの何を買いたいのかをかたくなにしゃべらなかったと聞いている。色気づいてきた息子にお父さんもお母さんもほほえましさを感じている。 最近は髪型も徐々に気になっているようで、自分の髪質が良いのか悪いのか悩んでいるようだ。 この年頃はとにかく他人の評価が気になる時期だ。お父さんもそうだったから手に取る様に息子の気持ちがわかる。気になっているのに「俺は他人の評価など気にしない」とうそぶくのがデフォルトだ。 これからどんどん不安定になり、おかしく変わっていく息子の思春期を見るのが楽しみでたまらない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.01.10 00:10:09
コメント(0) | コメントを書く
[思い出(社会人・海外)] カテゴリの最新記事
|