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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
数年前、まだコロナという言葉も世間になかったころ、次女が通っていたバレエスクールの発表会があり、宮城県の多賀城に行ったことがある。お父さんは部外者だったし、次女が登場するわけではなかったので、多賀城のホールにお母さんと次女を降ろし、長女と二人でどこかに行って時間をつぶそうとスマホで情報を集めた。
結果として特に周囲に何もなかったが、塩釜港に塩釜水産物仲卸市場というのがあることを知った。最初はそこで新鮮な魚を購入して、夕食にしようと思っていたのだが、実際に行ってみて気が変わった。 市場の中に、どんぶりに入ったご飯と味噌汁だけを提供する食堂があり、市場で購入した海鮮を乗せた自分だけの海鮮丼が食べられることを知ったからだ。 そこから長女と2人で美味しそうな海鮮を買いあさり始めた。マグロの赤身、トロ、ウニ、イカ、タコ、数の子、いくら、エビ、赤貝、ホタテなど目につく限りにいろいろと購入した。最終的に1万円分ぐらいを購入した記憶がある。 それから食堂でご飯と味噌汁を注文して、二人でオリジナル海鮮丼を作った。ネタが多かったので、ただご飯にのせていくだけなのに10分ぐらいはかかったと思う。 出来上がった海鮮丼は、これまで食べたことのないほど豪華なモノに仕上がった。プロが作るようにきれいには盛り付けができなかったが、過去最高の海鮮丼が出来上がった。 食べても食べても海鮮が減らないぐらいたっぷりとネタがのっていたので、食べ終わるころにはかなりおなかがいっぱいになった。 お父さんはしばらくSNSの写真にその海鮮丼を使っていた。それぐらい印象に残る美味しい海鮮丼だった。まあ値段も1杯約5000円ぐらいと過去最高だったが。 先日母親と義理の母が娘たちの卒業祝いを兼ねて泊まりに来た時、お父さんは仕事だったので、塩釜で海鮮を食べてみてはどうかと勧めたら、乗り気になってくれた。長女と3人でバスと電車で出かけたが、帰ってきて写真を見たら、昔の豪華海鮮丼に比べると、ちょっと寂しいどんぶりになっていた。 お客さんが少ないために、市場のお店もそれほどいろいろと海鮮を仕入れていなかったとのことだった。 コロナ前に行っておいてよかったと心から思った。近年はコロナ前に比べて様々な事柄が変わってしまったというものが多い。東日本大震災の時は「復興」していくうちに元に戻ってくる感覚だったが、コロナの場合は「変化」が続いている。コロナの影響も数年先には「復興」に舵が切れるのだろうか。相変わらず未来は闇の中といった感じだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.25 00:10:13
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