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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
春になり、毎年恒例の家庭菜園の準備が始まった。ここ数年は子供に手伝わせているのでお父さんもお母さんもだいぶ楽になってはいるのだが、子供の手伝いはまだまだ完成度が低いので、結局後始末をきっちり親がやるという状態がまだ続いている。
4月になると、まず石灰を家庭菜園のところに撒く。これは酸性の土壌を中和して中世の土壌にするためと聞いている。毎年撒いているので、それほど多く撒く必要はないのだが、小さい袋がホームセンターで売っていない上に、取っておくと水分を取り込んで硬くなるので、毎年使い切っている。はっきり言って中和どころかアルカリ性に傾いているのではと思っている。おかげで酸性土壌を好むのか、エンドウ豆など植えてもすぐに枯れてしまう。
石灰を撒いて2週間ほど待って、畑を耕す作業に入る。最初はお母さんと2人で鍬を使っていたが30坪ほどと家庭菜園にしては大きめの畑に、山の黒土を入れただけの畑は耕すのが大変だった。 7年ほど前に大枚をはたいて家庭用耕運機を購入してから、ようやく楽に耕せるようになった。とはいえ耕運機も硬い土を耕すにはだいぶ力がいる。もみ殻を入れたり、腐葉土やたい肥を大量に入れたりとかなり土壌改良をしたが、まだまだ隣の家の畑ほど柔らかそうな土にはならないでいる。
そして我が家特有の畑の作業なのだが、耕したに畑全面にマルチという黒いビニールを敷く。これは雑草対策に5年ほど前から始めたものだ。それまでは畑に雑草が生えまくって、夏場など手が付けられない状況だったが、マルチを使い始めてからは、土の表面をマルチが覆っているために、ほとんど雑草が生えなくなった。人が歩くところには防草シートを貼るので今ではほとんど雑草が生えない畑になった。 ただこれを貼るのは一人では難しい。最低2人、できれば3人は必要だ。地面にはいつくばってシートを貼るのはかなり骨が折れる。
マルチまで貼り終わると、あとはタネをまいたり苗を植えたりする。毎年ホームセンターで枝豆や大根のタネを、キュウリやナスやトマトは苗で購入して植えている。マルチに穴をあけて植えるのだが、この作業も意外と骨が折れる。 特に苗で購入したキュウリやナスやトマトは支柱を立てる必要があり、その支柱が風で倒れないように、杭で固定している。
素人菜園なので、余計な手間をかけている部分はあるが、この一連の作業が毎年4月~5月で行われる。2年前から夏の終わりに大根を植えるようになったので、この時期にもマルチの貼り換えを行うのだが、こちらは一部なのでまだ楽ではある。
家を購入した12年前も、農作業は大変だったが、10年以上続けているうちに、道具もそろってきたし、だいぶ要領もよくなった。ところがそれに伴って、お父さんもお母さんも年をとったので、体が非常につらくなっている。 耕しとマルチ貼りは同日に行うのだが、ほぼ1日作業だ。終わるとすべての体力を使い切っているし、何もする気が起きないほど疲れ切っている。毎年お母さんから、「来年はやりたくない」と言われるのだが、そうすると、その部分の雑草取りをする必要が出てくる。
自宅の庭で家庭菜園をやるのはお父さんの夢の一つだったが、あこがれていた時代のイメージと、実際にやった結果がこれほど違うとは思わなかった。ただやはり家の庭にある野菜を見ると何となくうれしいので、やはり毎年続けていこうと思う。 体がもつ限りは家庭菜園を毎年続けていくつもりだが、さらに楽な方法を研究する必要もあるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.29 00:10:08
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