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カテゴリ:エッセイ
お父さんの会社にはかなり立派な神棚がある。社長がとても信心深い人で、ベトナム工場にまで神棚を作っている。別に社員に手を合わせろとも言わないので、社員に害はない。幅約1間(180cm)で高さが1mぐらいの神棚がベトナムにも日本にもあるというだけだ。
さてこの神棚には、お札などの他にダルマが飾ってある。毎年2月にダルマを購入し、ダルマの背中に「商売繁盛」などの言葉を書いて神棚にのせる。ダルマの目は、片方だけしか入れない状態で。
ダルマは願い事が叶うまでは片目で、叶ったら両目を入れるという風習がある。選挙などで見るダルマは、当選の時に目玉を入れて喜んでいるが、まさに当選という願いがかなったから目を入れているということだ。
会社の場合は、毎年「家内安全・商売繁盛」のようなことを書いているのだが、1年後に交換する前に目を入れるのはあまりに遅すぎる気がするし、購入してすぐに両目を入れるのも違うような気がする。 ということで、毎年6月ごろに何となく「そろそろ目を入れてもいいか」と思ったときに、両目に目玉を入れている。何月何日と決めているわけではなく、誰かが「もういいか」と思ったときである。
以前調べた時は、やはり目を入れるのは願いがかなったときであり、叶わなかった時は、神社などにお焚き上げに出す前に入れるとの事だった。だが会社の場合は、受験の合格とかではないので「かなった」という瞬間が無い。強いて言えば大晦日とか年度末に1年間の総括として判定するしかない。
結局よくわからないということで、お父さんの会社のダルマは6月ごろに両目に目玉を入れている。今年もそろそろ目玉を入れる時期になっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.13 00:10:12
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