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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
ベトナムのビーチリゾートは、今多くのベトナム人でにぎわっている。ベトナムは東側から南側まで長い海岸線のある国なので、海はそれなりに身近な存在だ。ハロン、ニャチャン、ダナン、コンダオ、フーコック、クイニョン、サムソン、クアロー、ブンタウなど多くのビーチリゾートが存在する。
最近はベトナム人の富裕層や中流階級が増加し、休日に旅行することが当たり前になってきているおかげで、どこのビーチリゾートも人であふれている。コロナもひと段落(実際にはそれなりに感染者は出ている)したおかげで、旅行にも抵抗がなくなっているようだ。
そんなことが背景にあり、お父さんもベトナム滞在中に連休などがあるとビーチリゾートへ行くことがある。2022年はダナンとカットバ島に旅行をしてきた。どちらもビーチリゾートの一つである。
大体到着がお昼ごろになるのだが、日中のビーチにはほとんど人影がない。さびれているわけではなく、旅行者がいないわけでもない。理由はベトナム人が日焼けを嫌うからだ。ベトナムでは肌が白いほど美人とされている。なので日中のビーチで日焼けをするということをほとんどの人がしない。
もう一つの理由は推測だが、日中の日差しが強すぎることと、暑すぎることで炎天下にいるのが嫌なのではないかと思う。お父さんが暮らす地方都市でも、首都のハノイでも日中に外を出歩く人はほとんどいない。その代わり、早朝や夕方以降は人ごみであふれかえる。工業化が進む前からベトナムでは日中に外に出るということをしない風習だったのだ。暑くて人もいない日中は、商店はお昼休み、その他の人もお昼寝の時間だ。
話が少しそれてしまったが、そんなわけで、ベトナムのビーチが人でにぎわうのは早朝と夕方以降だ。この時間帯は、ビーチはイモの子を洗うような混雑となる。ホテルで6時ごろ目を覚ましてビーチを見ると、多くの人が海に入って遊んでいるのだ。日の出直後からビーチに出てくるようで、ビーチ沿いの商店も早朝からオープンしている。
ちなみに日本人は子供の頃からプールのある学校に通うので、ほとんどの人がそれなりに泳げるが、ベトナム人は泳げない人が多い。そのために日本と同様の浮き輪などもあるのだが、最近の流行りは救命胴衣を着て泳ぐことだ。そのため海の中にオレンジ色の救命胴衣を着た人たちを大量に見ることになる。
日本人とは比べ物にならないぐらい、水に入ることを怖がるのがベトナム人だが、救命胴衣を着けていると安心して水に入れるようだ。それでも足がつかない深さにはほとんどの人が行かないので、混雑しているのは波打ち際ばかりで、少し沖側はほとんど人がいない。 お父さんは沖側でゆったり泳ぎを楽しむのだが、ベトナムの海は日本に比べて海の生物を見かけることが少ない。岩場で潜るとそれなりに魚やカニがいるのだが、それでも日本の10分の1ぐらいのイメージだ。
ベトナム人の海水浴は日光を嫌い、救命胴衣を着けるという日本ではあまり見られない文化を形成している。 そういえば先日カットバ島の海で泳いだ時も、日が高くなるにつれて島の日陰がビーチからなくなっていった。その日陰を追いかけるようにベトナム人が集まるので、最後は泳ぐこともできないぐらい日陰に人がたまっていた。人を食べる知的生命体が人間を捕まえようと思ったら、海の日陰の部分に網を入れれば一瞬で大漁となるだろうと思うほどだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.18 00:10:13
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