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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
先日胃カメラに続いて大腸カメラによる検査をした。数年ぶりの大腸カメラだったのだが、特に問題は見当たらず、結局今回の検査をする原因となった腹痛は、大腸にたまった便によるものと結論付けられた。大腸カメラのために口から肛門までの間にあるすべてのモノを出し切ったので、当然便も大腸からは除去され、医者の診断通り痛みは消えてしまった。便秘とは結構大変なものだと改めて思った。
さて、大腸検査が久しぶりなので忘れていたが、大腸検査は検査開始までの準備がいろいろと大変である。今回はそのことについて書いてみたいと思う。
まずは前日の食事制限から始まる。大腸検査が決まったときに説明を受けたのだが、前日に食べてよいモノは決まっている。朝食は食パン1枚のみ、昼食は素うどんのみ、夕食は具の無い味噌汁のみとなっている。さらに説明では、具の無い味噌汁も基本的には飲まない方が良いと言われた。
結局お父さんは、朝食抜き、昼はお弁当で素うどん、夜は味噌汁の上澄みを少しと言った食事で前日を過ごした。夜にはおなかが減りすぎて、我慢するのが大変だった。寝れないのではないかと心配するほどおなかがすいていた。まあすぐに眠れたので良かったのだが、翌朝の空腹感も大変ではあった。
さて、朝起きると今度は下剤を飲む作業が始まる。下剤を2L、水を1Lの合計で3Lは飲まなければいけない。それを6時から8時の2時間で飲みきらないと検査ができないと説明を受けてきた。 当日朝のルーティン(神棚の水替えや、ゴミ捨て)をしたせいで6時15分ぐらいに最初の下剤を飲み始めた。
前回までは、3Lを飲むのにそれほど苦労した記憶がなかったので、今回も余裕だと思っていたが、さすがに50歳を超えると厳しくなってくるようだ。飲みきるのに結構な体力を消費したと思う。 180mlずつ飲んでいくのだが、1Lを越えたあたりから飲むのが相当にきつくなっていった。2Lに到達するころには、吐き出したい気持ちにかられるぐらいにおなかがきつかった。最後の3Lを飲みきったときには、すでにかなり疲れ切っていた。
前回までは2時間かけて飲む下剤を1時間ぐらいで飲みきってしまった記憶があるのだが、今回は2時間を少し超えることになってしまった。こんなところにも老化の影響があるのだと、思い知らされる出来事だった。
1Lから2Lぐらいを飲んでいる間に、便意がやってくる。無論出てくるのは便と飲んだ下剤である。大体大腸検査の時は、最初のトイレから検査前の最後のトイレまでに15回ぐらいはトイレで排便をする。 我が家のトイレも病院のトイレもウォシュレットがついていて、紙で拭くのは最低限で済むのだが、それでも短時間で15回もトイレに行けば、お尻は無事では済まない。だんだんと拭くと痛みが出るようになってくる。それでも拭かないわけにはいかないので我慢して拭く。その繰り返しだ。 検査が始まるころには、痔の人の気持ちが少しは理解できるぐらいには痛みがひどくなっていた。
検査中はもう慣れたので特には問題ないのだが、内部を見るために空気を大腸に入れられてしまう。この空気が曲者で、空気が入ると同時におなかに張りを感じ、その後結構な痛みがやってくる。 本当にきつい時は、検査中なのに自然と体が丸くなるぐらいには痛い。お母さんに話しても、「出産の痛みにry」と言われるのであまり言わないようにしているが、結構つらい痛さだ。
検査後も中の空気がおならとして抜けるまでは、かなりおなかの張りと痛みが続く。お父さんは、この検査後の痛みが大腸検査で一番きついと思っている。これまでの経験上、空気があっさり抜けるときと、空気が抜けずにもだえ苦しむときの割合は2:1ぐらいだ。3回に1回は脂汗が止まらないぐらいの痛みに襲われる。 今回も空気の抜けが悪かったらどうしようと恐れていたが、幸せなことにそれほどひどい痛みに襲われることなく空気は抜けてくれた。それでも30分ぐらいは軽い腹痛があったのだが、今回レベルならまあ良しとしなければならないだろう。
前日からの食事制限と、下剤による消化器官の掃除により、空腹は耐えられないものになっているのだが、検査後1時間ぐらいは食事ができない。お父さんは時計を見ながら「早く食事がしたい」とひたすら我慢をしていた。
毎回同じなのだが、大腸検査の日は毎回昼に無理してたくさん食べてしまう。食事ができないことがこんなにつらいとはと、毎回思い知らされる。お父さんは検査のためにやっているので、検査が終われば食べられるのだが、本当に飢餓状態にある人はすごく大変なことなのだと気づかされるのが大腸検査のシステムだ。
大腸カメラは胃カメラと違って検査中も医師と会話ができるので、お父さんは検査単体では大腸の方が楽なのだが、食事制限や下剤の強制摂取を考えると、やはり大腸検査のほうが大変なのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.09 00:10:10
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