|
カテゴリ:思い出(社会人・海外)
最近は外国語の翻訳をアプリというかソフトというか、そういうモノで簡単にできるようになっている。AIが進化してくれば、リアルタイムで会話を翻訳するようになるのは時間の問題だろうとお父さんは思っている。
お父さんはアメリカに3年ほど住んでいたので、英語に関してはそこそこ読み書きができる。会話能力はだいぶ落ちたが、文章力は何とかなっている。なので翻訳ソフトなどを使って日本語を英語にした後に、自分なりにおかしな部分を直すだけで、英訳がかなり効率的にできている。
英語に関しては、英語ができるので翻訳ソフトを使ってもおかしな文章になるのを回避できているが、ベトナム語に関しては、アプリを使えば「翻訳」はしてくれるのだが、検証ができない。何度もベトナム人に確認してみたが、現在の「日本語⇔ベトナム語」の翻訳は実用レベルに達していないとお父さんは判断している。
そのため自分で社内の文章などは翻訳(アプリ使用)をせず、通訳に任せている。通訳も万能ではないが、日本語がわからないという部分を言い方を変えながら説明することで、少なくとも意味が大きく異ならない文章にはしてもらえていると思う。
ところがお父さんの上司で一人、グーグル翻訳を使って社内文章を作って、それをいきなり配ったり貼り出したりしてしまう人がいる。本人は時間短縮も含めて業務を効率化しているつもりだと思うが、ベトナム人からするとかなり困惑する状況が発生するらしい。
よく言われるのが「意味が分からない」というモノだ。ただこれに関しては、意味が分からないので、その文章によって会社全体や対象の社員が行動を起こすことは無いのでましな方である。 問題なのは、原本である日本語と全く違う意味や内容に翻訳されてしまっている場合である。
先日この上司が会社の組織図をグーグル翻訳でベトナム語にして、社内に貼り出してしまった。ベトナム人通訳の確認に確認したが、誰も通訳や内容確認を依頼されていなかった。その結果、役員がリーダーに降格させられた内容の組織図になってしまっていると聞いた。組織図なので、場所的には高いところにいるのだが、ベトナム語が技術の工程リーダーぐらいの内容になっているらしい。 これが貼り出されたときに、ベトナム人はその人がなぜ降格になったのか不思議に思ったらしいが、デリケートな問題だけに聞くことができないまま現在に至っているようだ。
お父さんは日本語で組織図を見ていたので、問題だと理解していなかった。承認のサインをした社長も日本語で読んでいるので同じように、問題だとわからなかったのだろう。困ったことにこの上司は、自分のミスを絶対に認めない人なので、今さら社長承認までされたものを修正することはありえないだろう。お父さんも面倒くさいので上司に話はしていない。
この上司は今までも翻訳ソフトでいろいろとトラブルを起こしているのだが、全くこりていないので、これからも同じ間違いをし続けることだろう。ベトナム語だけでなく、英語でもやっているので、お父さんの予測は確信に近い。 本人は、「最新の技術を仕事に活かすスマートな人」と自分を評価しているようなので、正直手に負えない。周りから「独りよがりの迷惑な人」と思われているというのに。
別の部分ではきちんと上司らしい仕事をしていて、能力も十分あると思っている。お父さんも自分の上司であることに不満を持っているわけでは無い。ただこの独りよがりの翻訳だけは、何とかしてほしいと思っている。
ちなみにお父さんの会社は様々な海外の会社とメールなどでやり取りしているが、翻訳ソフトを使ったような文章をしばしば見かける。そういう文章を見ると、そのまま文章を信じていいのかとても不安になるので、基本的には再確認はするように指示を出している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.15 00:10:13
コメント(0) | コメントを書く
[思い出(社会人・海外)] カテゴリの最新記事
|