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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
日本人にはなじみのないサービスが、アジアの空港には当たり前のようにある。それは、荷物をラップでぐるぐる巻きにしてくれるサービスである。スーツケースも段ボールもゴルフバックも大きさや形状を問わずにぐるぐる巻きにしてくれる。国によって値段は様々だが、だいたい日本円で200~500円である。
このサービスがあるおかげで、段ボールなどに荷物を入れて空港に持っていっても、輸送中に荷物が破れたりする心配がないので、スーツケースを持っていなくても大量の荷物を飛行機に載せることができる。
お父さんもベトナムでは何回か利用しているが、実に便利で良いサービスである。ただ日本の空港では使ったことが無かった。日本で飛行機に乗るときは基本的にスーツケースを使っていたので、使う機会が無かったのだ。
今回ベトナム工場から会社の周年記念の招待客として、2人のベトナム人社員を日本に呼んだ。式典終了の後、会社周辺の観光地を巡ったり、買い物をしたりしていた。お父さんがお世話係に任命されていたので、週末をつぶすことになってしまったが、ベトナムで結構いろいろと世話をしてもらっている社員なので、恩を返すという意味で良い機会だった。
さて、ベトナムに帰国する彼らを地元の空港に送ったとき、彼らは段ボールに詰めた荷物を持っていた。空港でラッピングしてもらうと言っていたのだが、お父さんもラッピングサービスはどこの空港にもあるものだと思っていたので、何も心配をしていなかった。
空港に到着して、荷物をラッピングしてもらおうとロビーの中を探したのだが、どこにも見つけることはできなかった。近くのお店でどこにあるのか尋ねたところ、そのラッピングサービス自体を知らないような雰囲気だった。 そこでインフォメーションセンターできちんと尋ねたところ、その空港にラッピングサービスは無かった。驚くと同時に、さてこの段ボールをどうしたらよいかと悩んでしまった。
最終的には、宅配便のサービスカウンターで、梱包用のプチプチのシートをもらい、ガムテープを購入して段ボールを包んだのだが、あんなに便利なラッピングサービスが無いことに改めて驚いた。 ベトナム人もどうしてラッピングサービスがないのか理解不能といった雰囲気だった。
家に戻って、成田や羽田にもラッピングサービスが無いのか確認したら、さすがにこの2つの空港には、ラッピングサービスが存在していた。ただ価格は1000円~1500円とかなり割高ではあった。ラップするサイズによって、値段が異なるらしい。アジアから来た旅行者は、価格が高いことにびっくりするだろうと思った。
国際化とか、インバウンドとか言っている割に、アジアで常識となっていると思われるラッピングサービスが日本にないことに本当に驚いた。 コロナがひと段落して、また外国人が日本に観光にやってくるのだろうが、ラッピングサービスぐらいやっておかないと、日本はサービスが足りないと思われてしまうのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.10 00:10:15
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