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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
先日ベトナムで、お父さんの同僚の足に発疹ができた。通常の虫刺されではなく、かなり痛みを伴うということで、お父さんは最初に帯状疱疹を疑った。発疹が水膨れになり破けていたし、激痛だというので普通の病院にいくよりきちんとした病院で診てもらうことにした。
数年前から医療サービスと言うか、連絡すると医師の予約や日本語の通訳を準備して手続きをしてくれるサービス会社と契約しているので、そこに連絡をして病院に行かせた。言った病院はハノイの老舗病院で、フランス系の病院と言われるところだった。 帯状疱疹の検査をしてもらうように話してあったのだが、医師が「原因は細菌が侵入したことによる炎症なので必要ない」と診断したことで、薬だけもらって帰ってきた。
しかしながらその夜から熱が出たり、足がパンパンに腫れて痛みも増してしまった。範囲が広がっただけでなく、骨にまで痛みが出たということで、今度は日本人医師に診てもらうように手配をした。 日本人医師は、幹部を見るなり「かなり重症だ」と判断したと聞いた。骨にまで炎症が進んでいたら即入院と言われてMRIでの検査もしてくれたらしい。幸い骨にまでは炎症が及んでいなかったようで、幹部を切開して膿を出し、きちんとした薬を処方してくれたらしい。帰社した同僚は、痛みはあるモノのだいぶ楽になったと言って安心していた。
最初の医師も、診断としては間違っていないようで、日本人医師も運悪くちょっとした傷口(虫刺され)のようなところからバイ菌が入ったことが原因と診断したようだが、治療も検査も処方された薬も違ったようだ。 ただベトナム人医師はだいぶ高齢の女性だったとのことだったので、どこでどのように勉強して医師の資格を取ったのか、不安になった。
ベトナムはつい10年ほど前まで、資格はある程度お金で購入できた。さらに時代がさかのぼれば、もっと適当に医師免許が取得できたのではないだろうか。その証拠に、お父さんの住む町にも医師はいて病院もあるが、お金持ちの人は風邪とか軽いモノでない限り、皆ハノイの病院に通っている。 地方病院の医師はレベルが低いと思われているのか、事実なのかわからないが、お父さんもあまり地元の病院に行きたいとは思わない。
ベトナムの医師の多くは、海外で医師の資格とった人が多い。特に東西冷戦の時代は、旧東ドイツやソ連で医師の資格を取っていたようだ。その後、アメリカやイギリスなど西側諸国に留学して医師になった人が増え、医療レベルもかなり上がったと聞いているが、まだまだベトナム人の医師レベルはバラつきが多く、いい人に当たればよいが、ダメだと治療前より悪化してしまうこともあるようである。
日本人医師であってもレベルのばらつきはあるのだろうが、ベトナム程激しいことはないのではないだろうか。少なくとも日本の医師は日本の国家試験に合格した人たちであるので、一定レベルにはいるのではと思う。ベトナム人でベトナムの国家試験で医師になった人よりは信用ができる。
安心してベトナム駐在員が暮らせるように、早くベトナム人の医師レベルも上がってほしいと願っているが、もう少し時間はかかりそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.05 00:10:13
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