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カテゴリ:エッセイ
最近ついに、末っ子である次女が反抗期に突入してしまった。本人は反抗期ではないと否定しているが、親から見ればまぎれもない反抗期である。なにせ気分によって、本当に態度が違うのだから。 まあ親としては子供が成長している証拠と考えて、過ぎ去るのを待つしかない。自分も通った道だからこそわかる余裕である。
ところが世の中には、反抗期がまだ続いているのかと思うほど、常にピリピリしている人間がいる。常に言動が攻撃的で、批判どころか注意を受けただけで、過剰に攻撃的な反応を見せる。お父さんは勝手にこういう人を「ハリネズミ」と呼んでいる。
思春期に訪れる反抗期の態度は、自分の考えとかプライドも影響はするが、とにかく親などから何か言われただけでムカつくもので、理性で抑えるということが難しい。理由もなくイライラするのだから、どうにもならない。 お父さんの時代はヤンキーというか不良がかっこいいと言われていた時代なので、親に逆らったり、教師に逆らう自分がかっこいいと思っていた部分もかなりあるかもしれない。
けんかが強いのがかっこいい。世間の常識やマナーを破るのがかっこいい。これがお父さんが思春期だった頃の若者だった。酒を覚えるのもタバコを初めて吸うのも早い人は小学校高学年、中学が平均で、遅くとも高校生で酒もたばこも知らないという人はほとんどいなかったと思う。 社会人になったり、大学生になっても「不良がかっこいい」という人はいたが、多くの場合は今で言う「黒歴史」になっていて、自分が過去にした悪さは笑い話になっていた。
ところがこの「不良の心」というか「不良の態度」みたいに、なめられたら負けというポリシーをずっと持ち続けている人が大人になっても一定数いるのだ。特徴としては、「自分を卑下して笑いにする」ということが絶対にできない人だ。 ひたすらにマウントを取ろうと上から目線で話をし、誰かにたしなめられると激怒する。仕事の注意を受けても態度が悪く、笑顔で挨拶することもできない。要は社会人失格とみなされる人である。
基本的に周りは普通の人になっているので、こういう人に対して同じ土俵でけんかをする人はいない。どうするかというと、関わらないようにする。なるべく話をしない、集まりには呼ばない、必要最低限しか接触しないという対応をする。 孤立していることに気が付く人もいるが、「自分を恐れている」と勘違いするのか無理やり思い込むのか言動が変わる人は少ない。そしてそういう人は、周りが見ていてかわいそうになる程に人生における損が多い。誰も助けてくれないし、誰も何も教えてくれない。ざまあみろでおわりである。自分が年老いてもハリネズミ人間にだけはなりたくない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.13 00:10:12
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