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カテゴリ:エッセイ
2月から大学生は長い春休みに入る。最近の学生はとても心根が優しいし、社会に対する貢献という意識が強い。よって今回の能登地震への災害ボランティアに参加しようという学生は全国から能登に集まってくると予想ができる。
東日本大震災の時も、学生ボランティアも含め多くのボランティアが沿岸の津波被害で壊滅的な被害を受けた地域に集まった。本来ならば素晴らしい美談として語られるべきではあるが、被災地にいたお父さんはボランティアの問題を多く聞いている。 基本は美談にしたいので、マスコミではあまり報道されなかったが、災害のボランティアというのは、通常のスポーツ大会のボランティアなどとは違うということをもっと国民に伝えるべきだとお父さんは思っている。
被災地では、被災した人たちの衣食住が最優先される。そのためボランティアは衣食住を自分で準備することが求められる。普通に考えれば当たり前の事である。自衛隊も衣食住は自分たちで準備している。支援物資に手を付けたり、避難所で寝泊まりすることはない。ホテルなどを使う場合は、きちんとお金を払うだろうし、被災地に負担をかけないようにしている。
だが残念なことに、軽い気持ちでただ被災地にくるボランティアの中には、衣食住を被災地で準備しろと叫んで困らせた人たちが、少なくとも東日本大震災の時には存在した。さらに言うと、受け入れてくれた被災地や団体からの仕事を、ボランティアだからと自分の気分でやったりやらなかったりという人も結構いたと聞いている。
今後能登地震の被災地には多くのボランティアが訪れることになるだろう。今のうちにボランティアがどういうモノなのか、何を準備していくべきなのかなど、ボランティアの心得のようなものをきちんと報道してくれるマスコミが多くなってくれればと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.22 00:10:12
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