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2024.02.02
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 お父さんは歳をとるごとに、寒がりになっている。20代ぐらいまでは、冬に寒さを感じることがあっても、凍えることはなかった。スキーなどに行っても、スキーウエアの下にはTシャツしか着ていなかった。どちらかと言えば暑がりだと自分では思っていた。

 ところが今は寒さが身に染みるようになっている。12月ぐらいから日本にいるときは長袖長ズボンの肌着であるヒートテックを着用するのだが、それでも寒いと感じている。

 

 さてこのヒートテックやそれに準ずる肌着であるが、店舗やネットで購入するときに、一通りの説明(機能やクチコミ)を読んでから、これだと思うモノを購入してきた。ところが最近は、説明やクチコミ通りの効果を感じることができなくなってきている。

 

 そこで真剣に理由を考えてみた。そして、ある理由に行き当たった。それは、寒さの基準が異なるということである。日本で売られている寒さ対策の衣類は、東北や北海道の寒さを基準に作られていないということだ。

 これに気が付いたのは、年末に出張した際に寄った青森県のホームセンターの長靴を見ていた時だ。お父さんも東北の住人であるが、地元のホームセンターでは見ることができないレベルの防寒対策のされた長靴がいくつも並んでいたのだ。

 

 実際に購入まではしていないが、売り場で履いてみたら暖かさが異次元であることは間違いないと感じるほど、自宅で使っている長靴とは感覚が違っていた。雪が深く、寒い中で長時間雪かきをするような地域では、これぐらいの長靴でないとだめなのだと初めて気が付いた。

 

 お父さんは今まで、雪が降ると交通がマヒし、氷点下になるだけで「真冬日」と騒ぐ地域を基準にした防寒用の肌着や防寒具を購入していた。お父さんの住む地域も、東北の一画なので、寒いときは氷点下10℃以下になるし、最高気温が0℃以下という日もある。東京出張からの帰りに、地元の駅に新幹線から降りた瞬間に、東京都はまるで異なる冷気を感じる地域である。日本の平均的な寒さの地域ではないのは間違いない。

 

 それに気が付いたお父さんはまず肌着をネットで探した。今度は北海道でも定評のあるような説明やクチコミのあるものを探した。きちんと探してみると、そういう製品は普通に購入できることが分かった。

 早速ネットでまずは肌着を購入してみた。今はそれを着て過ごしているのだが、これまでの凍えるような感覚が全くない快適な状態で過ごしている。

 

 寒冷地に住んだ時には、寒冷地基準の防寒対策を取らないとダメだということにようやく気が付いた。もう東北に住んで15年以上になる。気づくのが遅すぎたと反省するばかりである。






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最終更新日  2024.02.02 00:10:12
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