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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
宝くじと言えば、お父さんが子供の頃というか若い頃までは、サマージャンボや年末ジャンボなどの紙の宝くじが一般的だった。一等前後賞合わせて数千万円だったものが、1億円を超えた時は「宝くじで億万長者になれる」とかなり話題になったのを覚えている。今とは物価が異なるので、1億円というのは夢のまた夢といった金額だった。今の様に東京のマンションが1戸で1億円などという金額ではなかったのだから。
最近はあまり購入していないが、気がついたら昨年の年末ジャンボは1等前後賞合わせて10億円とついに10億円を超えていた。最近ではインターネットでも購入できるようなので、宝くじの購入者はかなり増えているのではないだろうか。
さて今回のタイトルである「勘違い」とは、お父さんの父親、お前たちの祖父の事である。昨年末に年末ジャンボを購入したらしいのだが、それ以降「10億円」という金額が頭から離れないらしい。 しかしながら、彼にとって宝くじとは年末ジャンボなどの紙の宝くじを宝くじ売り場で購入するものであり、それ以外のナンバーズ(ロト6など)は存在すら認識されていない。サッカーなどのスポーツくじも全く認識していない。
認識していないので、キャリーオーバーシステムなどももちろん知っているはずがない。そのためテレビなどで、スポーツくじやロトなどのCMを見ると、最高額だけを見て通常の宝くじが発売されていると認識してしまう。 そしてお父さんに「お金を払うから購入してくれ」と電話がかかってくる。ジャンボ宝くじの当選金を越える宝くじは発売されていないと何度説明しても「テレビでCMをやっていた」と引き下がらない。お父さんが面倒くさがって、ウソをついていると認識するようで、文句を言ってくる。さらに言うと他の人に頼んで同じように断られている。実に困った状態になっている。
そもそも父親はすでに82歳である。3月には83歳になる。10億円が当たったとしていったい何に使いたいのかと思ってしまう。貯金がいくらあるのか知らないが、少なくとも生活に困っているとも思えないし、億単位のお金が必要なモノを買いたいと思っているとも思えない。 まあお金があって困ることはないし、宝くじには夢があるという父親の言葉は何度も聞いているので、意味がないとは言い切れないが。
お父さんはアメリカにいた時に、ロト6と同じシステムの宝くじを何回か購入している。一番高額だったときは、キャリーオーバーで180億円の当選金だった。夢があるどころの金額ではなかったが、とにかくお父さんの周囲でもかなり盛り上がっていた。 しかし、番号を自分で選ぶというのは結構面倒くさいモノである。自動でコンピューターが選んでくれるシステムもあったが、続けるというのはかなり根気がいるので、結局ほとんど購入することはなかった。
この経験から言えば、父親が毎回番号を選んで購入するということは、ほとんどできないだろう。お父さんも代わりに購入しにいって、マークシートを塗りつぶす作業などやりたくない。 さらに言うと、ジャンボ宝くじは購入してから1か月前後の待機期間があり、その間「当たったら、何をしようか」と楽しむ時間があるが、ロトは毎週抽選を行っている。何をしようかと悩む時間もなく「ハズレ」が決定するので、父親の性格には合わないと確信している。
今はとにかく宝くじの事を忘れて別のモノに興味を持ってほしいと願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.05 00:10:11
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