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テーマ:フィンランド旅行記(14)
カテゴリ:旅のお楽しみ
・・・ 年末年始のフィンランドの旅日記をつづっています。 ・・・ 大晦日の夜、フィンランドでは「新年の占い」をやります。 ひしゃくに「蹄鉄の形をしたアルミ」をのせて、火にくべて溶かします。 お家の中だったら暖炉で同じように火にくべます。 「蹄鉄の形をしたアルミ」は、この遊びのために売られています。 暖炉や焚き火のは結構強いのですが アルミが完全に溶けてくれないと占いができないので 占いをするには熱気との戦いが必要になります。 数分の辛抱の後、アルミがドロドロに溶けてきます。 蹄鉄の形Uの字から銀色のまる~い液体になってくればOK 水の入ったバケツに、溶けたアルミを一気に入れて固めます。ジュ~ 溶けたアルミが冷たい水の中で芸術的に様変わりします。 びろ~~んと横長になるときもあれば トゲトゲした不思議な形になるときもあれば お花のようにふんわり広がる場合もあります。 冷やして固めた自作のアルミをじっくり眺め 上を向けたり、横に見たり、ひっくり返して形を見定めてから 灯りに近づけて「影」を作ります。 上の写真だと影がはっきり写っていませんが 光の方向を上手く調節しながら 壁に映し出される影の形を見て楽しみ占います。 「大きな財布」に見えれば「お金持ちになれるかも」とか 「飛行機」に見えれば「旅行に行けるかも」とか 「魚」に見えれば「大きな獲物のチャンスあり」とか みんなで色々想像しながら占うというお遊びです。 さて、バーベキューや占いで楽しんでいるうちに そろそろ日付が替わる時間に近づきましたよ。 子供たちは、「花火やっていい?」とソワソワしだします。 手で持つ小さな花火よりも、打ち上げ花火を何発もあげます。 我々日本人だったら夏の夜にやるところですが こちらでは大晦日の夜のお楽しみなんです。 パッケージを見ると中国製のものが多く どちらかというとちょっと昔懐かしいようなタイプです。 パ~ン!という音だけでチョロ~ンと火花が出るやつ ねずみ花火のように地面をくるくる廻るやつ 連発で赤や緑の花火がぽんぽんでてくるやつ などなど、何十本も打ち上げてはみんなでキャーキャー♪ ちなみに、日本では「花火は振り回してはいけません」と教わりますが フィンランドの子供たちは花火をブンブン振回すのでコワイ 時々粗悪な花火が原因で顔に火傷を負ってしまう子もいます。 それに大人たちだって酔っ払って花火をやるから大騒ぎです。 打ち上げ花火を手に持って湖に走るヤツとか 両手に持って振回して奇声を上げるヤツがあちこちに・・・ 翌日(元旦)の新聞やニュースでは 花火で火傷した人の話題が出るほどです。 大きな町では大々的に花火をあげて新年を迎えます。 小さな町では各個人の家庭で花火を打ち上げ 飲み明かした若者たちが集まれば花火とビールを交互に振回し・・・ まぁこの時はみんなでハイになる楽しい時間でもあります。 そして、みんなで新年の挨拶を交わし ・・・・・・・ふたたび飲む・・・飲む・・・・飲む・・・ フィンランドの大晦日は火薬とお酒の臭いで盛り上がっていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月21日 00時33分27秒
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