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テーマ:平家物語/源平盛衰記(9)
カテゴリ:剣の巻
![]() 使鼓撃余 寧余撃鼓 法住寺前箭如雨 五萬士馬屯京師 官不給糧唯掠鹵 兒拳一試猛虎牙 中軍之鼓倩渠〓 鼓(つづみ)を使(し)て余(われ)を撃たしむ。 寧ろ余(われ)鼓を撃たむ。 法住寺前(ほうじゅうじぜん)に箭(や)雨の如し。 五萬(ごまん)の士馬(しば)の京師(けいし)に屯(とん)するに、 官(くわん)は糧(りょう)を給(きふ)せず唯(ただ)掠鹵(りゃくろ)。 兒(じ)の拳(けん)一(ひと)たび試む猛虎の牙。 中軍(ちうぐん)の鼓(つづみ)渠(かれ)を倩(やと)うて討つ。 「後白河法皇が鼓(※鼓判官)に我を撃たせようというわけだ。 むしろ、我が鼓を撃ってやろうではないか」 法住寺の前には矢が雨のように降り注ぐ。 その数五万人の武士団が京都にとどまっているというのに、 朝廷は食糧も支給しなかったのだ。略奪するしかすべはない。 幼い子供が拳を上げて、猛り狂った虎の牙とはどのようなものか試したようなものだ、 法住寺で中軍を指揮した鼓判官が、木曽を憎んで討とうとしたことは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年08月03日 09時10分27秒
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