|
カテゴリ:メンタルヘルス
【憎しみを乗り超えてつかんだもの】
Sさん(男性)はある金融機関に勤めていました。 上司からのパワハラを受け、苦しんでいたのです。 大声で怒鳴ったりというものではなく、陰湿なものでした。 書類の1文字の間違いを指摘し、2時間も立たせたまま人の心や、 プライドを傷つける言葉を発し続けるのでした。これがほぼ毎日です。 Sさんは耐えますが、ストレスは限界に達し、吐くようになりました。 2年我慢しましたが、ついに高熱と下痢に襲われ、大量の下血で倒れて しまいます。3か月の入院と治療が必要でした。 こんなことになったのは、アイツのせいだと憎みました。 しかし、医者から 「なぜ、病気になったのか気づかないと再発しますよ」 さらに 「あなたは感謝が足りない。それが病気の原因です。その憎い上司にも 感謝しなさい。病気になったことにも感謝するのです」 と言うのです。 Sさんには、アイツに感謝するなんてできるはずがないし、する必要も ない、という気持ちしかありません。しかし、入院は二度としたくない、 という一心で考えを変えてみようと思ったのでした。 次の日から、毎朝、朝日に向かって手を合わせ 「〇〇さん、ありがとう」と上司の名を唱えるのです。初めは嫌々でし たが、1,2か月と続けていく内に心に変化が現れました。 「あの上司は、私のことを思って厳しくしてくれたのではないか」と 思うようになったのです。実は、Sさんは仕事はトップクラスでしたが 傲慢な性格であることは自分でも解ってはいたのです。 しかし「ありがとう」を繰り返す内に、少しずつ謙虚になっていく自分 に気づきました。 その後、Sさんは独立し自己啓発の講演会や本を出版する仕事を始めて 人生が好転しました。 Sさんは、「今の自分があるのは、あの上司との出会いがあったから」と 思っているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月11日 08時07分05秒
コメント(0) | コメントを書く
[メンタルヘルス] カテゴリの最新記事
|