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カテゴリ:生き方
【偉くなっても忘れてはいけないこと】
ある精神科医が次のようなことを言いました。 偉くなったり、金持ちになると性格がよくなる人と、性格が悪くなる人がいる のだそうです。 生活にゆとりができ、地位が上がると威張る人。 反対に、ゆとりもでき、地位も上がり名誉がついても、偉ぶらず謙虚な人。 前者にあたるタイプは、先々いい人生を送ることもないようです。 しかし、後者のタイプは、長く生きた分だけ人々から尊敬され、そして後に 社会的に貢献するような事業を行うこともあります。 少し前ですが、すでに亡くなられた総理大臣で小渕恵三という人がいました。 この方は、就任当時はあまり人気がなかったのだそうです。 ところが、しだいに評判がよくなり一般の人から人気が出始めたのです。 原因の一つは、どんな人にでもお世話になったあと、直接電話をしてお礼を 述べていたそうです。 つまり、偉い人なのですが、お礼はお礼としてきちんと伝えていくという姿勢 が、電話をもらった人たちの間で評判になり、「ブッチホン」として広く知ら れるようになりました。 また、経済人では本田宗一郎さんにも同じような話があります。 本田さんは、全国の代理店を一軒一軒回って挨拶をしました。 ふつうなら、スーツを着てネクタイをしめて訪問すると想像しがちですが、 それとは違っていました。 特に、バイクなどを扱う代理店も多く、本田さんは自ら作業着スタイルで訪問 し、店の人が油で汚れた手にも平気で、握手を求めていきました。 これが、代理店の経営者の人たちを感激させたそうです。 鍵山秀三郎さんも、大会社の社長をしながら美化運動を推進するために、公園 などのトイレ掃除を自ら率先して取り組んでいきました。 世の中の経済を支えていく経営者という立場でも、庶民への目線が常に謙虚で あるのは尊いことです。 よく、「経済」とは世の中にあるおカネを回していくこと、だと聞きます。 もちろん、エコノミー用語としての経済という意味はそうなのです。 しかし、経済という文字は略字で、本来は中国の古典にある言葉が原典です。 『経世済民』(けいせいさいみん) 「世を経(おさ)めて、民を済(すく)う」 これが、経済の本質的な意味でもあり目的です。 ですから、おカネをいかに有効に使うかということだけが経済というものでは ないのです。 偉くなっても、民を済(すく)う、という気持ちは謙虚さから生まれるものだ といえるでしょう。 そして、偉くなっても(お金持ちになっても、地位があがっても)、謙虚な心 は忘れてはいけないということです。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月11日 07時00分07秒
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