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カテゴリ:社会貢献
【どんな人にも与えるものがある】
昔、良寛和尚というとても心の優しい人がいました。 貧乏でしたが村の人々から大変信頼され、食べるものは村人たちがお寺に 持ってきてくれるような、誰からも慕われる人でした。 そして、何かにつけて「愛語の心」の大切なことを話していました。 「自分は貧しいひとりの修行僧なので、人に与えるもの、あげるものが 何もない。 だから、せめて心を温かくするような、心を安らげるような“言葉” をあげたい。 それならいくらでもあげることができるから」 ある夏の夜に、蚊よけになる蚊帳(かや)の中に寝ていました。 良寛さんは、蚊にも仏の命があるといい、自分の手足を蚊帳の外に出して、 血を吸わせていたそうです。 このように、温かい言葉を与えるだけでなく、実践もしていた人でした。 松下幸之助さんも次のようなことを語っています。 どんな人にも与えるものはある。 笑顔を与える、 笑いを与える。 求める生き方より、与える生き方に 転換したいものだ 人は、どちらかというと人に何かを与えることより、自分が欲しいもの、 あるいは今の自分に必要なものを求めたがります。 当然のことといえばそうですが、その考えだけでは人の心も社会も豊かに なることはできないのです。 求めることより、与えることに重きを置いて生きてみましょう。 かといって「与える」ことを大げさに考える必要はないのです。 物やお金とは違うものであれば、たくさんあるはずです。 励ましの言葉や、笑顔、感謝の言葉など生活の中にある小さなことなど、 与えていく気持ちを、自分の心のどこかに置いておくことはできます。 たまには、求めたいときもありますが、それでもいつかは与えることが できる人になろう、と思ってみましょう。 与える生活は、回り回って与えられる生活に転じていくものです。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年01月01日 07時00分06秒
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