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カテゴリ:メンタルヘルス
【好きなことをするとメンタルが強くなる】
ある産業医の方が、一万人近い人の相談にのり、その中でストレスに強い人 には、共通した特徴があることに気づきました。 まず、相談者で何らかのメンタル不調が原因で、仕事を休んだことがある人 に、「趣味は何かありますか?」と聞いたところ、ほとんどの人が「ない」と 答えたそうです。 ところが、週に一度あるいは月に何度か、自分の趣味や好きなスポーツをする 時間をとっている人には、メンタル不調の人はほとんどいなかったそうです。 つまり、ストレスに強い人の特徴というのは、自分が好きなことをする時間を 楽しんでいる、ということがデータとしてわかったのです。 この事実から、一人の時間や孤独の時間を作り、自分が好きなことに集中する ことで精神的な強さが鍛えられているのがわかります。 最近の傾向として、趣味がない人はたしかに多いようです。 その分、SNSを使った人とつながり、その人たちとメッセージを交わすことが とても多いのが実情です。 このこと自体は、社会性を身につけるという意味ではよいことですが、自分と いうものがなく、相手に合わせることが目的化されると、かえってストレスに なる場合もあります。 そうなると、自分が相手からどう思われているか、このことがとても気になり 落ち着かない心で毎日を過ごすことになります。 しかし、自分独自の好きなことに没頭できる人は、その間は自分が人からどう 思われているかなど、まったく気になりません。 一人であっても、好きなことをやっているのが楽しく仕方がないのです。 さらに、この時間が日頃のストレスを解消させ、あらたなエネルギーを補充し ているときなのです。 一人の時間を持ち、生きていくパワーを蓄えることで成熟した人間になること ができます。 もし、「自分は、これといった趣味がないなぁ」と感じるなら、一人の時間を 楽しむ生活のリズムを作りましょう。 一人で、映画を観たり、知らないところに出かけてみたり、コンサートに行く などでも十分です。 そのような時間を味わうことが楽しくなれば、メンタル的な力が強くなった あかしといえるでしょう。 また、それで人とのつながりをより強く感じることができるようになります。 今の社会は、人とのつながりの多さが評価される時代です。 ただ、つながることだけが価値の基準になると、つながっていたい相手との 人間関係がなくなったとき、不安が生まれ強い孤独を感じるのです。 ブッダの言葉に、『ひとりで、みずからの歩みを進めなさい』というものが あります。 これは、自分独自の生き方を持ちなさい、という意味です。 人がどうであれ、私は私の好きな道を歩く、という気概を持つことも必要な ことです。 孤独の時間が強い自分を作っていく、という考えも大切にしたいものです。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年09月05日 07時00分10秒
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