|
カテゴリ:ライフスタイル
【情報を求め過ぎない】
古い時代の思想家・老子が次のように言いました。 『情報や知識ばかりを求めすぎると、頭でっかちになり最後は、 自分自身を見失うことがあるから、気をつけなさい』 インターネットなど電子技術のない2000年以上も前の人物ですが、的を射る 言葉です。 情報もいろんな知識も、少ないより多い方が判断する材料としても価値があり 有益であることに間違いはありません。 問題は、情報と知識が最も大事なものか、というとそれも違うのです。 人がよりよく生きていくための、情報と知識でなければならない、これが本来 の正しい考え方です。 情報や知識も大切で必要ですが、まず「自分という一人の人間の個性」が大切 なのです。 老子とは違う目線で、人の個性の大切さを述べた人がいます。 ドイツの哲学者・ニーチェが言いました。 『自分自身を見つけたい、自分がどういうものであるかを理解したいなら、 次のことを自分に問いかけてみるといい。 これまで、自分が愛したものは何であったか? 自分の魂を高みに上げたものは何であったか? 何が、自分の心を満たし、喜ばせたか? これまで、どんなものに夢中になったか? これらの問いに答えたとき、自分の本質が理解できるだろう。 それが、あなた自身なのです』 哲学者独特の表現ですが、わかりやすくいうと「自分のことをもっと大切にし よう、自分の個性を大切にしよう」ということです。 自分のことを大切にできる人ほど、人を大切にすることもできます。 ただ、ここでいう「自分のことを大切にする」とは、自分のわがままを通すと いうことではありません。 また、自分を大切にするために他者を犠牲にすることでもないのです。 ニーチェはこうも述べています。 『幸せに生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ』 つまり、何かの役に立つ生き方を目ざすことが幸せになれる方法であり、 それが自分を大切にすることにつながるのです。 この考えを、詩人である坂村真民がこう表現しています。 『何かをしよう みんな人のためになる 何かをしよう よく考えたら自分のからだに合った 何かがあるはずだ。 弱い人は弱い人なりに 老いた人は老いた人なりに 何かがあるはずだ 生かされて生きているご恩返しに 小さいことでもいい 自分にできるものをさがして 何かをしよう 一年草でも あんなに美しい花をつけて 終わってゆくではないか』 自分の個性を大切にしながら何かの役に立つ生き方。 情報と知識を求める前に、もっと大切なことがあると考えてみましょう。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年02月26日 07時00分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[ライフスタイル] カテゴリの最新記事
|