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カテゴリ:生き方
【必要以上に求めない生き方】
禅の言葉に、『我唯知足』(がゆいちそく)というのがあります。 「私は、ただ、足るを知る」という意味です。 言い換えれば、必要以上に求めてはいけない、ということですが、人はなぜか 「~を求めてはいけない」「~をしてはいけない」と言われると、よけいに求め たくなり、したくなるものです。 問題は、なぜ「求め過ぎてはいけない」のかがわかれば、なるほどそういう理 由ならわかる、と納得できます。 やみくもに、ただ「求め過ぎてはいけない」と言われると、反発心が起きやす いのです。 では、なぜ必要以上に求めてはいけないのでしょうか? 仏典に次のようなことが説いてあります。 『知足の人は地上に臥すといえども、なお安楽なりとす。 不知足の者は、富めりといえどもしかも貧し』 大体の意味は分かると思いますが、補足すればこうなります。 <足る、ということの意味がきちんと理解できる人は、たとえ地べたに寝るよ うな生活をしていても、心は穏やかで安らかで幸せである。 しかし、足ることの意味を知らない人は満足することができず、どんな裕福 な生活をしていても、心は貧しいのです> つまり、これが「我唯知足」に込められた仏教の教えです。 さて、そこで必要以上に求めないための、心構えも知っておくべきです。 それは、「今現実に受けている恵みに対して、ありがたいことだな」という感謝 の気持ちをもつことです。 もちろん、今の恵みでは十分とはいえないこともあるでしょう。 それでも、今は、十分ではなくてもありがたいな、と思うことはできるのです。 これは、物事に対してどのような考えをもって生きていくか、という生き方の 問題です。 今、どんな生活環境の中にいても、我唯知足の心をわずかな時間でも持つよう な生活習慣、今に感謝する生活習慣があれば、「今が幸せである」という生き方 となるのです。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年06月10日 07時00分11秒
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