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カテゴリ:生き方
【自分の後ろ姿を見る】 「初心忘るべからず」という有名な格言がありますが、多くの人は「初めに 抱いた志を忘れてはいけない」という意味に解釈しています。 この格言は、能楽の世阿弥(ぜあみ)という人の言葉と言われていますが、 本来の意味は、 「新しい物事に対処するときや、人生の試練に直面したとき、どのようにして 乗り越えたか、その心がまえを忘れてはいけない」 というのが正しい解釈です。 生きていれば様々な問題があらわれ、どうしてよいかわからないこともあり ます。 そのたびに努力を重ねると、つい高慢な気持ちになりますが、自分は未熟で あるという謙虚さを忘れてはいけないのです。 世阿弥はさらに、「目前心後」(もくぜんしんご)という言葉も遺しています。 目は前を見ていても、心は後ろに置きなさい、という意味です。 よく、「人は背中で人生を語るものだ」と言いますが、人が歩んできた人生は 背中を見ればわかることを指しています。 しかし、人は自分の後ろ姿を見ることができません。 子どもの頃は、親や家族が後ろから守ってくれますが、大人になれば自己 管理する必要があります。 例えば、すぐには答えが出せないような問題が起きた時、目の前にある事象 にとらわれず、冷静な心を自分のうしろに置いて物事を判断すべきです。 自分を客観的な視点で見ることは、能や歌舞伎など演劇だけの世界に限った ことではありません。 多くの人は、目の前の出来事に振り回されやすいものです。 「目前心後」という心構えがあれば、問題が生じても冷静に見極める力が 身につくでしょう。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月07日 07時00分16秒
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