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テーマ:機動戦士ガンダム(4161)
カテゴリ:ガンダム
ザクとゼロ戦の第2回です。
今回は要求された仕様についてです。 まずはゼロ戦ですが、私も持っている資料によると以下のとおりと 書かれています。 --------- 要求仕様 最大速度500km以上 3000mまで3分30秒以内の上昇力 後続巡航時間は6~8時間 武装は20mm機関砲と7.7mm機銃を2挺ずつ備える 空戦能力は九六式艦上戦闘機にも劣らない つまり、最高速度は欧米列強の主力戦闘機と同等程度であるが、 格闘性能、火力、航続距離については、欧米の機体より優秀な 機体を作れということであった。 --------- 実際のところは上に書かれている仕様自体は比較材料がないので 数字を見てもどう判断して良いのかわからないですが、下の3行ですね。 追いつき追い越せで進めてきた戦闘機開発ですが、ゼロ戦の前作である 九六式艦上戦闘機でほぼ肩を並べるまでに至った日本の戦闘機。 ここで満を持して、世界一の戦闘機を作ろうと考えたのがゼロ戦で あったと言うことができるでしょう。 しかし・・・逆に言えばこうも言えます。 ゼロ戦は「高性能な戦闘機」であって、戦闘機の枠組みを越えた 「超戦闘機」ではないということです。 これはどういう意味か? 要はザクとはコンセプトが違うのかな?ということです。 ザクは既存の兵器の高性能版ではありません。 既存兵器を一瞬のうちに旧式へと追い込み、独壇場を形成するための 新しい秘密兵器であったと思います。 そうだからこそ、通常兵器をあわせれば数十倍の戦力差がある連邦軍に ジオン軍は無謀とも思える宣戦布告としたのです。 (実際無謀とも言えますけど) ザクの登場によって戦いまで一変してしまいました。 実際にはミノフスキー粒子の登場で一変したわけですが、一変した世界で 最大限能力を発揮できるのがモビルスーツであったわけです。 ゼロ戦は高性能でありましたが、ゼロ戦の登場で戦い方(戦場における戦術)が 変わったわけではありません。 ゼロ戦に散々に痛めつけられたために、アメリカ空軍のゼロ戦への対処法は 変わっていきますが、モビルスーツ登場によるドラスティックな変化からすれば 大きいものではありません。 登場した際の戦場の変化から言えば少々強引ですが戦車のほうがモビルスーツに 近いのかもしれません。 もっとも戦車は使われ始めのころは騎兵に撃破される程度のパワーしかなかったので 一概に近いとも言えませんが、戦車による展開力は戦場を、戦術を、変える力を 持っていたと思っています。 要求された仕様に基づいて完成した機体はどういったものだったのか・・・ はまた次回にお話したいと思います。 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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