森田理論学習のすすめ

2014/11/14(金)06:18

細切れ時間の活用

森田理論の基本的な考え方(430)

指揮者の佐渡裕さんは時間の使い方が上手な人である。 私は「ながら族」で欲張りだといわれる。 楽譜を勉強し、練習に行き、本番をこなし、その間に芸能ニュースまで見、インターネットをチェックし、海外にいるのに、日本の番組をよく見る。 自分のホームページもチェックして、原稿を書き、会議をし、音を作るだけではなく、演奏会の企画からお金集めのことまで考える。 すごく複雑な思考体型になっていますといわれている。 少し空き時間を見つけるとゴルフの練習にも行きます。 これらはすべて遊び感覚です。 そんな風に生きていると、世界を飛び回ろうが移動と演奏会でスケジュールがぎっしりになろうが、全然忙しくない。 佐渡さんの音楽の感性は、普段のこうした生活意識によってさらに高められているのであろう。 森田先生もよく言われていました。 勉強に集中しようとして静かな田舎に行っても、精神が弛緩してしまってかえって集中できない。 街中の騒音があるような環境のほうが勉強ははかどる。 それは感情が一つのところに固定されずに動き回っているからである。 四方八方へと意識が動いているときのほうが、ちょっとした発見、新しいアイデア、ひょっとした思い付きが泉のように湧いてくるのである。このことを森田では「無所住心」と言っている。 その時は精神や意識が弛緩状態から緊張状態のモードになっていて、感情が常に変化流転しているのである。 一つのことにとらわれて神経症に陥る暇もないといった状態である。 だから仕事でもゲームでも、同じことをだらだらと長時間続けることはお勧めできない。 細切れ時間をどんどん活用できるようになるというのが森田的な生活である。

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