3342162 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2020.11.14
XML
「三業を整える」という言葉が仏教の中にあります。
「三業」というのは「身業」「口業」「意業」の3つです。

「身業」というのは身体を整えること。美しい立ち居振る舞いを心掛けること。
健康な身体を維持するということです。

「口業」というのは言葉づかいを表します。
相手に対して怒りの感情をぶっつけたり、汚い言葉で罵ったりせず。いつも穏やかで思いやりのある言葉を心掛けること。

この「身業」と「口業」が整って初めて「意業」すなわち心が整うことになるのです。
心を整えるという言葉が流行しましたが、いきなり心を整えることはできません。
心を整えるためには、まずは立ち振る舞いをただし、美しい言葉使いを心掛ける。
その先にこそ「意業」がある事を忘れてはいけません。

行動は多少乱暴でも、心の中は優しい。
言葉づかいは荒っぽいけれども、本心ではそんなことは思っていない。
周りの人たちはきっと自分の心を分かってくれている。
そういう人がいます。しかしそれは違うと思います。
暴飲暴食を重ねて、いつも傲慢な振る舞いをしている。
怒りを前面に出し、部下を怒鳴りつけている。
そういう人で心が整っている人を私は知りません。
心穏やかに過ごしたいと思うのであれば、また周りの人たちからの信頼を得たいと思うなら、まずは自らの立ち振る舞いや言葉使いを見直すことです。
(限りなくシンプルに、豊かに暮らす 枡野俊明 PHP研究所 168ページより引用)

この話は、神経症の克服にも役立つと思います。
神経症に陥っている人は、心が不安でいっぱいになり、居ても立っても居られない状態になっています。絶えず心がかき乱されているわけです。

普通は、すぐにでもその不安を軽減、あるいは除去しようとする。
薬物療法などがそうです。カウンセリング、様々な精神療法などもあります。
しかし、これらの対症療法で、すぐに不安がなくなるかといえば大変難しい。
多少の効果があっても、すぐにまたぶり返す。さらに新たな不安が出てくる。
不安による生きづらさはほとんどなくならない。

ここで枡野さんの話が参考になります。
枡野さんは、「身業」と「口業」が整って、初めて「意業」すなわち心が整うことになるといわれています。これを森田理論で言い換えれば次のようになろうかと思います。

不安に振り回される生活をなくするためには、まず規則正しい生活をする。
衣食住を自ら整える。つまり日常茶飯事に丁寧に取り組む。
運動を心掛けて、身体を鍛える。

つぎに「かくあるべし」を自分にも相手にも押し付けるようなことをしないで、事実本位に生きていく。どんなに理不尽な出来事であっても、できる限りの対策をとったのちは、自然の流れに身をゆだねる。事実をあるがままに受け入れながら生きていくということです。
人間関係の基本は、自分の「かくあるべし」を相手に押し付けないことだと思います。
森田理論の学習と実践によって、そういう態度を養成していく

この二つは森田理論のかなめです。
口で言ってしまえば、簡単なことですが、実践は大変難しい。奥が深いのです。
横道にそれてもよいので、元の路線に立ち戻れる修正能力は身につけておきたいものです。
それが森田理論の学習によって可能となるのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.11.14 06:20:05
コメント(0) | コメントを書く
[森田理論学習の進め方] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

最近読んだ本(そも… New! へこきもとさん

車の補修液で傷が分… 楽天星no1さん

彼岸のお墓参りで体… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Category

Archives

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯@ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯@ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X