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 イチイの木にはこんな伝説があります。

昔々、アイルランドにコノール・マクネッサという王様がおりました。その家臣に女の子が誕生し、王がドルゥイドに未来を占わせたところ、災いの元になるだろうというお告げが・・・。彼女の名前はディアドラ。

そこで、ディアドラは、王様の庇護の元、深い森の中で「未来のお妃」として大切に育てられることになりました。ディアドラは、乳母に守られながら日ごとに美しく成長していきます。

ディアドラが年頃になった或る日、運命の相手を知ります。可哀想に思った乳母のお膳立てで運命の恋人ノィーシュに出会い、その瞬間、稲妻に打たれたような衝撃が二人を包みます。が、ディアドラは、王の妃となる運命。ノィーシュは王の家臣です。

ノィーシュは、王の逆鱗に触れるのを恐れ、ディアドラを連れて2人の弟と一緒にスコットランドに逃げました。

掌中の珠を奪われ、怒りが収まらないのはコノール・マクネッサです。奸計をめぐらせ、とうとう3兄弟を殺してしまいます。(このところはかなりドラマチックなのですが思いっきり省略させていただきました。)

けれども、王が手に入れたのは「悲しみのディアドラ」だけでした。ディアドラは、大きな岩に頭を打ち付けて死んでしまいます。その体が大地に触れる直前に、大地が開いて、ディアドラを包み込んでしまったといいます。

彼女の墓からは、大きなイチイの木が生えました。その枝は絡み合いながら広い国中にどこまでも伸びていき、とうとうもう一本の大きなイチイの木に達しました。

それはノィーシュの墓から生えたイチイの木でした。




前置きが長くなりましたが、イチイは垣根や盆栽に使われるだけでなく、たいへん優れた木材でもあります。


飛騨高山の一位細工は有名ですね。表札や家具の材としても使われております。

セイヨウイチイのボールペン


念珠です



イチイの表札


子供用タンス・イチイ・ナラ・ウォールナット・セン・クルミを使用


冬に木を植える場合は、鉢のまま土にいけておいて、春になってから本格的に植え直します。

我が家にあるイチイの木は、殆どが種まき鳥による実生ですが、その成長は遅く、たとえ隣町までであろうとも達することは難しいと思われます。

それでも、ノィーシュとディアドラの物語を思い浮かべながらイチイの木を眺めるのはいいものです。

小さくて赤い実は甘く幸せな味がいたしますので、きっと二人はどこかで幸せに暮らしているだろうとソーゾーしております。

以上、イチイをめぐるお話をお届けいたしました。








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最終更新日  2010年01月05日 05時24分51秒



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