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FLOWER GARDEN 2

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2006.06.23
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ジョージがキスを止めた瞬間、力が抜けた私は床に崩れ落ちた。
その時を待っていたかのように、エドはジョージの胸倉を掴み、拳を振り上げた。
だけど、ジョージは目を瞑りもしなければ、避けようとすらしない……

「ジョージ!!」

私は叫び、目を瞑った。

「あ……。止めちゃった」

訊き慣れた男のヒトの声に目を開けると、先生がエドの拳を手で受け止めていた。

「先生!」

先生はエドの拳を掴んだまま、にこっと微笑んだ。

「ただいま。話し合いは出来た?」
「え?!あの……」

動揺しながらも、無傷のジョージと目が合い、「は……い」と赤面しながら答えた。

「それは良かった……。だそうです。マッカーシーさん……」

先生は、微笑みながら握った手で握手した。


床にへたり込んでしまった私の手を取り、体を起こしながらジョージは心配そうに瞳を覗きこんだ。

「アリシア。大丈夫か?」

ジョージの問いに、私は何とか頷いた。


エドワードは、ジョージから私を奪うと、「フィアンセを帰してもらうよ」と言った。
そして、強引に私の手を引くと、足早にホテルの廊下を歩き出した。

私は、何度も何度も振り返り、ジョージを見つめた。

泣いたら、ジョージが見えなくなる。
だから、泣かないで最後までジョージを見ようと、歯を食いしばり堪えながら彼を見つめた。

ジョージはただ腕を強く掴み、私をじっと見送っていた。


「君には、本当に振り回される……」
車に戻り、私を先に乗せると、エドは深い溜息を吐き、シートに体を預けた。

別れたばかりなのに、もうジョージに会いたくて、抱き締めて欲しくて、私は零れそうになる涙を必死に堪えていた。

ジョージ……
もう一度、また抱き締めて欲しい……
そう心の中で、祈った。


その時、私はあることに気付き、「あっ!!」と叫んだ。

「どうしました?アリシア?」
「いいえ。何でも……」

私は冷や汗をかきながら、「どうか、先生が忘れてきたリュックの中身を見たりしませんよ~うに……」と必死に心の中でお祈りをしていた。




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Last updated  2006.06.23 22:09:50
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[第1章 哀しみに散る花] カテゴリの最新記事


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小山千鶴@ Re:ひさしぶり・・・(06/20) koukoさん ご無沙汰しています。 本当に…
kouko@ ひさしぶり・・・ ご無沙汰です。 元気にしてますか?再開…

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