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カテゴリ:いろんなひと
ぺロッとサクッと読めた一冊。
知らずに他人を傷つける人たち いわゆる「モラル・ハラスメント」を扱った本です。 ぺロッとサクッと読めるのがミソで、この手のテーマには、 興味ないことはないものの、 ハードカバーの分厚い本は読みたくない私としては、 手頃でちょうど良かった。 この中に「30代ウツ」という言葉が出てくるが、 これは香山さんが命名したそう。 なるほどね~、という事実が書かれているので、 人間関係のイロイロに興味のある方にはオススメ。 ちょうど先日、公務員をしている友人と食事をした際、 話題になったのが「ウツ」。 公務員というのは、ぶらぶらフリーの私とは対極の職業である。 友人は言った。 「ウチの職場、病んじゃう人が多くてね~」 「それは、心の病?」 「そう。それで新しく来た新人が早速休んでしまって」 「心の風邪ってやつですか?そんな病むような職場なの?」 「う~ん、わからないけどもう3ヶ月休職してて…」 「公務員ってそうなってもクビにならないんだよね」 「そうなの。休んでも給料は全額出るのよね」 「それって税金でしょう?なんか理不尽だな。ベンチャー企業なら速攻クビだよ」 「カウンセラーがいるんだけど、先日それでその人来たのね、 で、カウンセラーが、まだ休養が必要だって言うんだって」 「でも給料はもらえてクビにはならない、と」 「その人、鉄道マニアらしいのよ、実は 休んであちこちの鉄道に乗りに行ってるような気がする」 「ズル休み?」 「…ね~?わかんないけど」 「いい身分だよな、まったく」 という会話であったが、 香山さんによると「30代ウツ」というのは、 職場や仕事ではウツの症状を呈し、 娯楽や趣味には元気ハツラツとなることができるという 臨機応変なウツ病なのだそうだ。 この鉄ちゃんも、それっぽい。 結局、ウツ病で休んでいる間に、レジャーやスポーツに励み、 やたら健康的になっているのに、いざ仕事となるとウツになるから 出社はできない。 周囲の人々は、 果たしてその人のために気を使い、その人の分の仕事をこなし、 必要以上に疲れていくのに、やたら楽しんでいるウツ病クンを見て 困惑しないわけがない。 そして、ウツ病に気を使っている人が、さらに重いウツになるとか。 怖いね~。 昔なら、「ふざけるな!」とぶんなぐって終わりだったのでしょうが、 今や、心の病は確固たる市民権を得ていますから、 そういうわけにもいかない。 でも、人のために死にたくはないよね。 ウツだウツだといわれるけど、 どこまで受け入れてやったもんだろうか?なんてシビアに考えたい 気がします。み~んなウツになったら、誰も頑張れないじゃん。 社会は崩壊するぞなもし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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