奥さんチカンですよ
まさかアタシにチカン?
帰りの電車の中 窓ぎわで眠りこけてたら
オジサンがアタシの横に座った。
席はいっぱい空いてるのに なんでアタシの横に座るのさっ!だが
ふたたび 夢の中に
オジサンの袖ぱさぱさアタシの膝や腕にあたるのだ。
アタシが座り直すと さっと引っ込む腕。
ん なに まさかアタシを触ろうとな?
ええー まさかなあ~
オバンだよ オバン
また うつらうつら するとオジサンまた こっちに寄ってくる。
くそ オバサンなら なにしてもええ思うとるんか?
いやじゃ 触られるのは
オジサン電車で揺れたふうに こっちの領土に入ってくる。ムカっ!
このひじ掛けからこっちにくるなよ。
隙あらばババアでも触ろうという根性が気にいらんっ!
くそ 眠れない あのグロウブのような手に触らせてなるものか。
席を立つにも熊かカバみたいにデカイオジサンに通せん坊されたふう。
なんだかな~
次は終点の徳島~徳島~(^。^)ああ もうすぐだ~
今日ほど駅に着くのを待ち遠しく思ったことはなかった。
世のオバサンたち 年だから安心ってことはないかもよ