[編集者雑記]の記事一覧 | フリーペーパー毬＜贈る＞

インタビューサイトの取材をしていただきました

インタビューサイト「touch chain」さんに取材していただきました。インタビューという独特の形式で、いろんな方を紹介されています。取材をしていただいて、話し言葉のおもしろさを再認識しました。ＷＥＢサイト　http://touchchain.com/

2014.10.16

『関西スクエア』No.164に毬を取材していただきました！

朝日新聞社のフリーマガジン『関西スクエア』で、フリーペーパーの連載が組まれています。「月間島民」「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」に続いて、毬を取材していただき、掲載されました。（光栄です）http://www.kansai-square.com/kaiho/編集部のみなさん、ありがとうございました。執筆者や協力者のみなさんの励みになります。

2014.09.08

主役はいません

編集者は毬の主役ではありません（編集者は文章を書かないことにしています）。執筆者も主役ではありません。執筆者と読者との関係を、一方通行にしたくないと思っています。書き手が優位にならず、書き手と読み手が対等になるような媒体をつくりたいと思っています。それは執筆者の文章で決まると思います。ネット上の文章の多くに、本人が光を浴びるための文章がたくさんあります。私のことを見てほしい、読者は観客であってほしい、という印象を受ける文章です。これは対等ではなく、書き手が舞台の上にいるような感じがします。毬では、できるだけそういう関係をつくらないようにしたいと思っています。フリーペーパーでどれだけのことができるかわかりませんが、編集者は執筆者のみなさんを信頼することで、読者のみなさんとの関係をつくっていきたいです。

2012.01.11

言葉

ふだんの生活や仕事の場面で、言葉について考える機会が減ってきたように思います。メールやネット上の文字は言葉なんだけど、イメージ的なもの、心理的なもの、という感じがします。言葉だけど、ちょっと異質なもの。「話し言葉」が最近は崩れてしまっていて、最近ではアイドルや俳優も雑な言葉遣いをするようになりました。せめて「書き言葉」くらいは、正確できれいな日本語を使いたいと思うのです。ふだんわたしたちは世の中の雰囲気や流行に合わせて、言葉遣いも柔軟に変えています。でも書き言葉をそんなふうに使うと、時間とともに劣化することが多いと思います。自分の表現を大切にする意味でも、書いたものが文章として劣化することなく、長く人に伝わるように言葉を使いたいと思います。

2012.01.11

語彙

年齢によって言葉の使い方が違いますね。年齢を重ねても言葉遣いはあまり変わりませんが（変わる人もいますが）、世の中の単語はどんどん新しくなっていきます。古い単語には、いい言葉もあれば、ちょっと使うのが恥ずかしい言葉もあります。流行った言葉は、寿命を見極めるタイミングが必要になります。そのあたりのバランス感覚は大切だと思います。適度に古い言葉を活用でき（寿命の過ぎた言葉は避けて）、適度に新しい言葉を使いこなし、若い人にも年配の人にもいい内容だと思われる文章が書けるといいなあ、って思うのです。

2012.01.05

ぜひ実物を！

毬は、情報発信ではなく、言葉を発信しています。みなさんに手にとっていただき、読んでいただきたい言葉です。最初に手にとっていただいたときの印象は、とても大切です。ｗｅｂからフリーペーパーの「情報」を知った場合、ｗｅｂ上のイメージが先にできてしまうようです。ｗｅｂ上の毬のイメージと実際の毬とは違うので、「思ってたイメージと違う」と感じる方が多いのでしょう。毬を好きになってくださる方には、最初に実物を手に取った方が多いと思います。「ｗｅｂで出会うか、実物に出会うか、この違いは大きい」というのが編集局の実感です。毬の誌面をｗｅｂで公開しないのは、手作りの雰囲気が伝わらないことや、執筆者のみなさんの文章が「情報」になる気がするからです。フリーペーパーもさまざま発行されていて、すでに情報誌として受け止められる時代になっているかもしれませんが、「毬」を手にとってくださった方からは、あたたかさや優しさを感じたと感想いただいているので、やはり実物を…と思います。

2011.12.26

次号の準備はじめています

vol.13の準備を始めています。■ゲスト今回ゲストとして、長野県伊那市立図書館の館長さんに「リトルプレスの魅力」という内容で執筆いただく予定です。伊那市立図書館は、公立ですが昨年にリトルプレスに関するユニークなイベントを企画されました。フリーペーパーを発行している者としても、公立図書館がこのようなイベントをされてとてもうれしい気持になります。リトルプレスとは、小部数の印刷物という意味です。フリーペーパーもリトルプレスのひとつです。館長さんはフリーペーパーへの執筆を、快く引き受けてくださいました。原稿、とても楽しみです。■毬の次回のテーマは「仕事」。仕事は、いろんな意味でとても難しくなっています。求人も減ってるし、不安定雇用が増えています。賃金も厳しい水準です。また、自分で事業をしている方も大変厳しい。そういう影響もあって、人間関係や家族関係にいろんな問題が生じているように思います。「仕事」をテーマにしたのは、今の現実の問題性に触れると思ったからです。最近「仕事」に関して思うことがひとつあります。楽しそうに仕事をする人と、楽しくなさそうに仕事をする人の違いです。仕事はつらいこともあるし、嫌なことも多い。でもそのなかで喜びやおもしろさを感じることもできます。とくに人との関わりのなかに、よろこびがたくさんあると思います。どんな仕事であれ（とくにお客さんには）気持ちよく接することが仕事に喜びを感じるために必要だと思うのですが、年齢に関係なく不快そうに仕事をする人もいます。雇用状況とは別に、仕事をする人の意識はとても重要だと思います。

2011.09.18

タメ

「紙の媒体」の発行がとても難しくなっているようです。先日、障害者の方の話をうかがったのですが、障害者を読者モデルにした雑誌や（障害者の方にとっては画期的な企画だったとのこと）、障害者のスポーツ誌など３誌が相次いで廃刊になったそう。Ｗｅｂ上の文字はたくさん読まれているけど、出版業や書店はたいへん厳しいようです。Ｗｅｂには文字が氾濫しています。私もブログで大量の文字を氾濫させています。それで思うことは、文章を書くとき「ほんとに書きたい」ことと「自分が書く必然性はないけど書きたいから書いておこう」というものに分かれることです。どうしても書かざるをえない気持になるのは、そんなに多くないと思います。必然性のない文章は、たぶん書いている本人もよろこびが薄いと思います。だから「少しタメて書く」ということが大切かもしれません。フリーペーパーも、執筆者のタメが大切だと思います。紙の媒体が影響力を失いつつあるなか、フリーペーパーも書き手がほんとに書きたい文章をのせることが大切になっていると思います。

2011.04.22

フリーペーパーと業界

フリーペーパーというと、企業の宣伝誌だったり、広告費などで利益を得る営利目的の出版物だという認識が浸透しています。フリーペーパーを紹介するサイトもいくつかありますが、毬のような広告収入のない非営利のフリーペーパーは、サイトに紹介してもらえないこともありました。（フリーペーパーナビさんはしてくださっています。ありがとうございます。）紹介サイトも営利企業なので仕方ないですが、ちょっと残念。フリーペーパーを非営利のものも含めて広く紹介するサイトが少ないことは残念ですし、フリーペーパーに対するイメージが固定化されていくもの残念です。フリーペーパーは一人でも発行できます。カフェなどに、一人で手書＋コピーで制作されたフリーペーパーを見つけることがあります。発行部数は数十部くらいでしょうか。これもフリーペーパーの形です。毬編集局では、フリーペーパーの最もいいところは「自由さ」だと考えています。広告収入を得るのに四苦八苦することもなく、広告主に影響されることもなく、自分達の努力と工夫で発行できる点は、フリーペーパーの重要な魅力だと思います。だから毬はいいといいたいわけではないのですが、非営利のフリーペーパーこそがフリーペーパーなんだと思うところがあります。

2011.04.01

ほっとする機会がない？

毬のような媒体が、少しずつ人的に広がっていることを、知人がうれしいとメールをくださった。インターネットへの生活の入り込みは一層進んでいて、買物も情報獲得もネットでするようになり、街からは田畑が減り続け、商店街もさびれ、駅周辺はどこも同じになり、大手チェーン店のマニュアル接客が増え、新しいマンションや密集した住宅地が増え、社会が画一化し、人工物ばかりになって…　ほっとする機会がすごく減っているのかもしれないとあらためて思いました。だから、癒しやスピリチュアルも流行るのでしょうか。フリーペーパー毬は、小さくて簡易なものです。再生紙で、地元の印刷屋さんに刷ってもらい、Ｂ４の紙を手で折る。見た目にも手作りっぽい。毬の内容とは別に、存在自体が「ほっとする」機能を果たしているのかもしれないと思いました。

2010.11.12

編集者雑記

■編集者雑記（2009年以前分をまとめます）-------------------------------------2009.12.01　手作りの大切さ毬とほかのフリーペーパーの違いってなんだろう？ときどき考えます。まず「広告料を取らない」ことが大きな違いです。お金を出し合い、配布なども自分たちでします。お金も人も少ない活動なので、どうしても活動は限定されます。いい紙が使えないとか、印刷がカラーにできないとか、発行部数が少ないとか、配布場所が限定されるとか。それでいいと思います。そのことが大切だと思います。もしお金がたくさんあって、誰かにデザインとか印刷とか、配布を任せてしまった瞬間、毬は手作りから離れて行きます。少し違うものになります。参加できる人も限定されていきます。-----------------------------------------2009.12.01　ネットと紙ネット上で公開することと、手に取れる紙の媒体との違いはどの辺にあるのでしょう。内容は、一緒。違うのは、手触り、存在感などがネットにはないことです。それから、広げる、しまう、渡す、といった体を使う行為が紙にはあることです。ネットではできない体感や行動がある点が、意外と重要な違いだと思います。好きなものを「手に取れる」ことや「大切にしまっとく」ことなんかも、大きな喜びです。毬が好きになってもらえますように。---------------------------------------2009.3.22　贈るいい人でなければならない、心がうつくしくなければならない、他人に寛容であたたかくなければならない…「○○でなければならない」というニュアンスに抵抗があります。そういう伝え方は避けたい。人と人の関係に「流動性」が生まれることが、今はとても必要だと思います。「贈る」とは、具体的になにかをプレゼントすることだけでなく、相手への関心、他人とのかかわりなど、広い意味で考えています。流動性は自らつくることが大切だと思います。人と人の間に「流動性」がなくなっています。これは閉塞状態でつまらない。変化はそれ自体が楽しい。毬を作る過程で流れが生まれます。配布するともっと流れが生まれます。人と人の間に流れが生まれます。今はそのことがまず大切だと思います。フリーペーパーは、低コストで、自由に配布できます。今流通しているものにはないフリーペーパーのよさ、可能性がまだまだあるはずです。探ってみようと思います。---------------------------------------2009.1.11　置いていただくお店ときどき雑貨店に行きます。昨日は大阪の南船場に行き、農林会館や周辺の雑貨屋さんに行きました。農林会館には好きなお店がたくさんあります。その横にある安栄ビルの２Ｆには「Gatto」さんがあります。どちらのビルもレトロです。なにかおもしろいものがないかなと思っていくんですが、『毬』も持っていきます。買物するときも、しないときも、お店の方にお願いして『毬』を置いていただきます。そのとき少しお店の方とお話しすることもあります。いろんな思いを持ってお店をされているので、お話ししながら、そういう気持を感じられるのはいいものです。数ヶ月間隔でしか買物に行けないのですが、顔を覚えてくださることも多く、『毬』を設置してもらうのはうれしい活動でもあります。-------------------------------------2008.11.19毬のコンセプトを「贈る」にした理由を少し。中沢新一の『純粋な自然の贈与』に、インディアンの話から…＜…贈与は結合する力を持っている…人と人の間に贈り物が移動するとき、ものといっしょになにかの力が同時に動いていく…贈与ではものの価値は計量化されない…ものを交換しあってるのでなく、おたがいの心に贈り物に宿る「贈与の霊」が動き出す瞬間をつくろうとしている…「贈与の霊」は世界に対する信を生み出すものである…＞贈る喜びは、とても素敵なものですよね。----------------------------------------2008.10.21　次回の『毬』まだ早いのですが、次回もテーマ設定しようと思います。たとえば「他人」なんかどうでしょうか。　「自分を大切にすること」　「他人を大切にすること」いろんなことが考えられそうです。-----------------------------------------2008.09.12　与える人私の周囲には、人に対して惜しみなく力を貸したり、関わる方が数名います（画家の西崎純さんもそのお一人）。「与える人」と呼ぶことにします。「与える人」は、他者に対して泉のようにエネルギーが湧いている印象を受けます。仏の慈悲のような感じもします。与えられる人は、そのエネルギーの力や量に、圧倒され、感謝します。でも、与える人は決してエネルギーに満ち溢れているわけではないような気がします。他者に与える分、自分自身をいたわっていない方が多いような気がするのです。つらい人、悲しい人、不安な人、苦しい人…そういうものを抱えた人が、他人に与えていることが多いような気がします。「与える」ってことは、そういうことだと思ったりもします。-------------------------------------------2008.08.07　西崎純さん画家の西崎純さんが、ご自身のＨＰで、毬（vol.7）を画像にして紹介してくださいました。ありがとうございます。執筆者さんのチラシなども、掲載してくださってます。今回の『毬』に、気持のこもったアドバイスをいただきました。気持がこもった接し方をする人は、私は無条件で信頼します。信頼できます。人を信頼できるって、相手から与えられることだと思います。-------------------------------------------2007.10.29　『毬』（vol.6）できました。執筆者のみなさんにお渡ししたところです。みなさんには、執筆者の方たちや、設置店からお手元に届きますように。週末は日本橋、今日は中崎町に行ったので、ギャラリーや雑貨店などに早速置いていただきました。中崎町で気に入ってるアンティーク店「ＰＬＡＮＥＴ」さんに置いていただくと、「ルースライン」さん（毬を置いていただいている知人のアンティークショップ）と親しいとのこと！日本橋のギャラリー「亜蛮人」さんは、電気街のいちばん古い一角で、小さなギャラリーをオープン。いい展覧会をされています。毬を「いつでも持ってきてください」とのこと。中崎町の「oneplus1ギャラリー」さんも「また持ってきてください」と。みなさんありがとうございます。------------------------------------2007.09.18■先日、心斎橋ハンズ近くの農林会館ビルにある「フラナガン」さんと、「Ｆｏｏ」さんに毬を置いていただきました。以前も置いていただいたことがあり、なんとなく覚えてくださっています。部数は少ないものの、印象に残ってるのはうれしいです。------------------------------------2007.03.17　鴨川を横切る北大路通りから、植物園への入口があります。植物園はたくさんの女性が愛する場所のようで、いろんな方から好きだと伺います。入口に向かう長い道に入る前に、東へ行く道があります。ちょうど府立大学の横を通る道で、おしゃれな道です。そこに「Ｃａｌｍｅ」というカフェがあります。フランス語で静けさといった意味でしょうか。その名の通り、静かできれいなカフェです。今日は「毬」を気持ちよく置いてくださいました。オーナーさんは刺繍作家のティムさんのこと、ご存知だそうです。「Ｃａｌｍｅ」を東へ行くと、北山に向かう南北の通りがあります。この通りには、「ルーブル」という喫茶があります。「毬」もときどき置かせていただいている店です。さりげなく飾ってある絵や美術品が素敵です。------------------------------------------2007.03.05東京でパターンナーの仕事をされてる方からのメールです。一部紹介します。「いろんな人の言葉がありますが、自分がその時に目にとまる言葉が、その時に自分に必要な言葉だったり、求めていた言葉だったりで不思議なものですね」どの言葉だったんでしょう。ありがとうございます。------------------------------------2007.03.04画家の横山浪漫さんが「風蝶庵」さんと「The14thMoon」さんに毬を配布してくださいました。私は今日、京都寺町の「ギャラリーひたむきＷＥＳＴ」に置いていただきました。「フリーペーパーを作ってるんですけど…」と言いかけると、スタッフの方がニコッとされて、とても気持よく対応していただきました。こういうときのスタッフの方の対応は、その店の姿勢や雰囲気だと思います。執筆者の田村里香さんの刺繍雑貨は（印刷ではわかりにくいけど）、すごく可愛いくて、値段も手頃。ぜひお店に！お店は靱公園の南側で、最近、付近にたくさん素敵なお店ができています。------------------------------------2007.02.20　収支のこと。参加費は、カンパもいただいたので、6,400円と多めです。支出は、印刷費4,400円と、執筆者のみなさんへの発送費で、ちょうどいいくらいになりました。---------------------------------2007.02.14　聖樹さん占師の聖樹さんは今週末に心斎橋で定例の「ワインを楽しむ会」をされます。私も一度だけ伺いました。聖樹さんの心配りが印象に残る楽しい時間でした。詳しいことは聖樹さんのサイトを。また、3／10、11にインテックス大阪での「癒しフェア」に参加されます。毬もたくさん配布してくださいます。---------------------------------2007.01.30江花チャイムさん（商業デザイナー）に無理言って大急ぎでイラストを描いていただき、紙面が埋まりました。忙しいのにありがとうございます。聖樹さん（占師）からお手紙をいただきました。聖樹さんが招かれた九州のデパートのイベントのとき、デパートの社員さんが前回の毬を両面カラーコピー（！）してくださり、100部以上も新たに配布できたそうです。----------------------------------2006.12.12　「動く」気軽に発行してますが「なんのために作ってるのか」って、頭の片隅で考えてます。輪転機で印刷して、１枚１枚手で折って、自分の足で雑貨店やカフェに置いていただく…他人が関わってきてくれるのを待つのでなく、自分が「動く」ことが大切という気がします。『毬』は名の知られた方が参加されることも、無名の方が参加されることもあります。無名の立場で発行したいと思ってます。手作りのフリーペーパーは、謙虚さが生命線。そして、上からの「メッセージ」というより、「聞いてほしいこと」「話したいこと」を載せていきたい。アナログなコミュニケーションでも、これまでは上から「教える」「知らせる」という一方的な姿勢が一般的だったように思います。エコや癒し系の分野ですら（ほど）、正しいことや、あるべき状態を決めてしまい、教えるという意識が感じられました。それを与える方も与えられる方も疑問なく受け入れてました。なにか違う感じがします。「人とかかわるには、自分から動く」こんな感じがいいと今は思っています。

2010.11.04

編集者雑記

■編集者雑記（2006年以前分をまとめます）----------------------------------2006.11.11　毬のあるお店フリーペーパーを置いてもらうのは、お洒落な雑貨店やカフェが中心。「フリーペーパーを置いてもらってもいいですか？」と訊ねると、気持ちよく置いてくださる。「フリーペーパーってなんですか？」と聞かれることはありません。置いてもらえそうな店を選んでお願いしてるけど、フリーペーパーというささやかなメディアが、そういうお店では普通に流通してます。フリーペーパーは、企業が広告収入を目的に作ってるものでなければ、発行部数も少なく、設置できる店も限られます。読んでもらえる人が限られてる。だから、あまり偉そうに言えないのだけど、人と関わろうとすることはすごく重要だと思います。なにかを伝えることが重要なのでなく、人との接点を作って、人（他人）のことを考えることがまず重要だと思います。なにかを伝えよう、知らせようとすると、ひとりよがりになりがち。『毬』は「不特定多数の人をイメージする経路」だと思っています。-------------------------------------2006.11.07　「しあわせ感」人に読んでもらうために、読みやすいように工夫したり、面白く読めるように文章を書くのを、すごくうれしく感じるときがあります。誰かに向けて、文章を書けることは、ちょっとした幸福ではないかな。自己陶酔してしまうと、そういう微妙な「しあわせ感」はないでしょう。不特定の人でも「他者」を思い浮かべることは、書き手にとって意味があると思います。-------------------------------------2006.07.30　「運動」以前（編集者のWEBサイトで）アートは「運動」だって書きました。エコロジー運動とか、市民運動とか、そういう意味の運動です。創作活動も、『毬』のようなフリーペーパーも、なんらかの価値を伝えるためにやっています。人に伝えていくには、他者に対しアクションを起こすことから始まります。『毬』の場合だと、まず魅力的な方に書いていただくために、声をかけます。これも運動です。そして、できたら、いろんな場所に置いてもらわねばなりません。日常的な手渡しも、ちょっとがんばります。そうやって、執筆者や知人の協力も得て、たくさんの人の手に届きます。共感されないこともありますが、かまいません。運動はそういうもの。-------------------------------------2006.06.22　『毬』の執筆者仕事で資料を作るため、上司の手書き文章を入力・編集してたら、だんだん腹が立ってきました。理屈っぽく、自己陶酔し、演説調で。こっそり変えました。（私も上手くないですが）人になにか伝えるとき、どれだけ自分にこだわらずにいられるかが分かれ目だと思います。読み手のことを考えて、自分を変えられるかどうか。コミュニケーションは、「自分を変える」ことが鍵になると思います。自分を変えずに、自分の正しさを説得しようとすると、コミュニケーションは困難。『毬』は、読む人のことを考えられる人たちに書いていただいてます。読みやすく、わかりやすく、柔らかい文章だと自負してます。『毬』には、派手なレトリックや個性は見えないかもしれませんが、読みやすい文章を書くことは難しいと思います。--------------------------------------2006.06.12　「えに子さんの人形」『毬』ができたので、お知らせメールを、たくさんの知人に送っています。すると画家の西崎純さんや、京都のH.S.さんから、サイトで紹介しましょうかとか、お店に置きましょうかという返信をいただきました。そんな返信をくださるなんて、すばらしい方たちです。今日は、昔人形館青山さんのお店に『毬』を置いていただきに伺いました。オーナーの青山氏から、フリーペーパーのおもしろい話を伺いました。お店ではカフェもされています。人形を見に来られた方がゆっくりできるようにとの配慮です。そのカウンターの端に、えに子さんの創作人形が置かれています。若い人形作家さん。人形は顔がいちばん大切だそう。作家の表現したいことが、人形の表情に出るのだから知りたいと思いますが、えに子さんの人形の表情からは、人形がなにを考え何を望んでいるか、読み取れませんでした。他の作家の作品には、わかりやすい表情もあるのですが。えに子さんは何を表現しようとしてるのでしょう。-------------------------------------2006.06.06　『毬』（Vol.3）できました！まだ執筆者のメンバーにも送れてませんが、できました。これからカフェ・雑貨屋さんなどに置いていただきます。たくさんの人の手元に届きますように。内輪な話ですが…仕事の帰りに、執筆者のマニアックスターの山田さんのところに『毬』を持っていきました。（京都鹿ケ谷通にあるカフェです）夜の10時半ごろ着きました。お店の辺りは、静かできれいな住宅街。この時間には人は歩いておらず、静まっています。そこに不似合いなカフェがあるのですが、なにかおもしろいことがしたくてウズウズしている人たちが、ここを拠点にしています。今日は、和裁家（って言うのかな）でイベント企画などをしてる藤崎さん（すごく盛り上がったアートイベント「茂展」の中心メンバー）と、アイヌの音楽を演奏したりしている図書館司書の長根さん、造形大の学生さんたちがいました。20代の人ばかりだと思うけど、熱いというほどでもなく、冷めてはおらず、ほどよい温度で毎日楽しんでる感じ。千歳出身の長根さんは、地元の米軍基地問題で、ひとりで反対運動をしています。そのことを通して、たくさんの体験をされたようです。----------------------------------------2006.05.12 　準備作業中「Vol.３」の編集作業しています。執筆者はイラストだけの方を含めて11名。一人ひとりがまったく仕事も個性も、雰囲気も違うので、編集させてもらっていて、その「多様性」自体がたのしくてたまりません。人の「多様さ」を目の当たりにするということは、すごく楽しい。----------------------------------------2006.04.06　準備してますフリーペーパーはいろんな人が作ってます。個人フリーペーパーを作って、自身で配布活動してる人もいます。フリーペーパーの内容は、短いエッセイや、イラスト、宣伝など。人に読んでもらうことが念頭にあると、ちょっとおもしろく書こうとか、気持よく感じてほしいとか、情報を教えようとか、サービス精神を発揮します。このことは些細なようで、できるタイプの人とできないタイプの人に分かれます。メールなどの私信と違って、不特定の他者に向けて表現することは、できないタイプの人にはとても難しいと思います。（個性の違いですね）----------------------------------------2005.10.14　偶然の多い人―『毬』の執筆者―菅マナミさん（ボーカリスト）から紹介していただいたのは、聖樹さん（占師）。実華さん（前回の執筆者）は、昨日友達が訪ねてこられて食事されたんですが、そのお友達が聖樹さんのサイトのお手伝いをしてる方だったのです。滅多にない偶然。また、何年か前の菅さんのライブを、実華さんはたまたま聴いていたんです。菅さんと実華さんは、なんのつながりもないし、住んでる街も違うのに！菅さんも実華さんも、ふだんから不思議な偶然がたくさん起こるそうです。私にはありません。不思議な二人の間に挟まれ、ポカンとしてます。----------------------------------------2005.10.13　『毬』中間報告昨日に続き、新しいメンバーの紹介です。お一人は、知る人ぞ知る「マニアックスター」という銀閣寺の近くにあるカフェのオーナーさん。スター・ウォーズが大好きな方。この人は趣味で写真をしていて、みずみずしい写真を撮られます。「茂展」という、吉田山の茂庵で開かれていたアートイベントとも関係ある方。もう一人は、昨日もちょっと書いた占師さん。私は会ったことないのですが、有名な方だそう。どんな『毬』になるか、楽しみです。「お手紙カフェCoari」さんと、「マニアックスター」さん。どちらも、今の、京都の街の魅力の一翼を担っている方たち。----------------------------------------2005.12.13　『毬』できました！！これから、カフェを中心に置いていただきます。どうぞヨロシク。紙面で紹介してないので、ここでメンバーが経営するカフェを二つ紹介します。「お手紙カフェＣｏａｒｉ」「京都リビング」の人気投票で１位になった実績！コンセプトが魅力。気取ってないのがいいところ。「マニアックスター」「スターウォーズ」が好きで、カフェにしてしまった山田崇代さんがオーナー。独創的なメニューがおもしろい。----------------------------------------2005.10.12　「文の表現者」『毬』の準備を始めたばかりですが、すぐにあたらしい方の参加が決まりました。文章を作品化されているヤマリエさんです。イラストや絵画とコラボレーションした展覧会を、何度か拝見しました。ふだん、いろんな方のメールをいただき、それぞれ個性的な文章で、その違いがほんとにたのしく感じるのですが、ヤマリエさんのメールも、特徴があって、読んでいて楽しい。「こんな書き方をするのか」って。もうお一人、まだ未定ですが、評判の高い占師さんに声をかけてもらっています。こちらも期待！----------------------------------------2005.10.05そろそろ「毬 vol.２」の準備をします。「vol.１」の執筆者のみなさんも、気軽に楽しんでくださってるし、読んでいただいた方からたくさん感想が届き、フリーペーパーという「形」もいいものなんだとわかりました。あたらしい毬ができたら、またみなさん読んでくださいね。感想もどんどんください。感想は励みになります。いただいたら、執筆者のみなさんに転送します。----------------------------------------2005.7.18　愛の再生フリーペーパーができました。ご愛顧ください。コンセプトは迷いに迷った末、「得るより与えよう」という意味にしました。得るより、与えることは難しい。相手のことを想うよりも、自分のことばかり考えてしまうものです。身の周りの、誰かの発言や文章、本、メディアの情報などを、「得ること」か「与えること」かに分類してみるとおもしろい。たぶんほどんどが自分が「得る」ことを基本にしています。また職場や友人関係などの人間関係においても、自分優先という意識が支配的だろうと思います。自分優先は意識しないほど自然になっていますが、やっぱりどこか間違ってます。私がいいと思ってる方法があります。自分が大切に想う人の、気持を大切に考えること―です。大切な人の気持は考えやすいから。一度、自分が要求することをやめて、相手の要求だけに耳を傾けると、いいトレーニングになると思います。

2010.11.04