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February 9, 2015
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カテゴリ:桜木悟史のコラム
少し前になりますが、サイコパスの劇場版を見てきた。

その感想を簡単に述べてしまうと、「敵役がしょぼかった」という印象だ。サイコパスに関しては、残念ながら2期目、そして劇場版は1に比べると物足りないと感じた人も多いのではないだろうか。その理由について、私なりの見解を述べてみたい。

サイコパスの特徴は「人間の感情の葛藤」ではないだろうか? これは『魔法少女まどかマギカ』がヒットした理由ともリンクする。まどかマギカの場合は、たとえば、本人に気づかれないように未来を変えようとするほむらや、自分なりに正しい道を進もうとして闇に堕ちてしまうさやかなどのキャラクターの複雑な心情が視聴者を惹きつけ、物語に深みを与えていたように思う。そしてサイコパスの1期の場合も、お互いの考えをぶつけ合う朱と狡噛や、システムという枠に縛られずに自分の好奇心を追い求める槙島などが織りなす「感情と感情のぶつかり合い」が物語を面白くしていた。

しかし、2期や劇場版はこの点でイマイチだったと言わざるを得ない。まず2期については、敵役のカムイの狙いの描写が甘かったように感じる。シビュラシステムに対する挑戦というテーマはあったが、航空機事故が原因であったり、いろんな人間の身体を移植したためにシステムをくぐり抜けられるなど「設定を盛り込み過ぎた」感が非常に強い。劇場版についても、権力者が国の支配を強めるためにシビュラシステムを悪用するという、いささかシンプルすぎる展開でまったく驚かされるところがなかった。簡単に言ってしまうと、2期と劇場版は「人間ではなく、システムの設定に焦点を当てすぎてしまった」のがつまらなかった原因だろう。

その点、1期は槙島という人間が「何を考えているのだろう?」と、ストーリーが進むごとに読み解いていくような推理小説のような楽しみがあった。そして、サイコパスシリーズがやや尻すぼみになってしまったのは、この槙島という存在が原因でもある。今回の劇場版では、外国の傭兵部隊が狡噛と対決するシーンがあるが、サイボーグ化した彼らと比較しても、生身で狡噛と互角に渡り合う槙島の強さが引き立ってしまう。一番最初に最強の敵が存在してしまったことが「敵役がしょぼかった」と述べた理由だ。

ただ、ここまで批判を書いてきたが、劇場版の悪くない点もあった。まずはアクションシーンの豪快さだろう。カンボジアや中国などを意識した世界観の描写はリアリティがあったし、アクションシーンについてもこれまでのサイコパスにないようなもので、このあたりは楽しめるところだろう。

そして、「社会的なテーマの投げかけ」も重要であったように思う。アニメシリーズでは、通して「シビュラシステムの可否」が問われてきたわけだが、この劇場版ではどんなに優れたシステムだとしても、運用者自体が悪意を持てば善良なシステムであっても権力者にとって都合のよい道具になってしまうという点は、今後、日本でも起こりうる問題であり、アニメながらに考えさせられるところではある。

さらに細かいところでいえば、今回の劇場版の舞台では「犯罪係数が規定値を超えると対象者が自動的に毒殺される」という首輪が登場する。これが日本のシビュラシステムとは違う点なのだが、この問題は注目に値する。日本の場合、監視官もしくは執行官がその自身の判断でドミネーターの引き金を引くわけではないが、その国では自動的に処罰が執行されてしまう。これはいくらコンピューター社会が発達したとしても、すべてを自動化してはいけないという社会への警鐘にも聞こえる。全自動にしてしまえば、それこそ上記に述べたような権力者の恣意によって大きな問題が起こりうるからだ。

今回の劇場版は、シリーズの集大成としては物足りないものであったが、豪快なアクションシーンを楽しみつつ、シリーズを通して投げかけられてきた「社会のあり方」について改めて考える契機となる作品として評価したい。

(文=桜木悟史)





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Last updated  February 9, 2015 07:49:12 PM
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