425:よんどころない
425:よんどころない――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり谷沢永一の著作は好んで読みます。とくに『知らない日本語・教養の試される341語』(幻冬舎文庫)は、机の上の特等席においてあります。引っ張り出しては、エイヤーでページをめくります。本日は「よんどころない」に遭遇しました。よんどころない理由で、今回は欠席させていただきます、などとよく用いる用語です。谷沢永一はこの単語と、「のっぴきならない」を並べて解説しています。――気が進まないけれども、定期預金をおろせば当座はしのげるのが「よんどころない」。定期預金が底をついた状態が「のっぴきならない」といえばいいだろうか。(同書P272)山本藤光2017.12.16