『コロナと生きる』内田樹・岩田健太郎
現在進行中の内容なので、二人の会話がとても面白かった。世間に同調しない二人緊急事態宣言で、安倍さんが「自粛を要請する」と言ったときの違和感、思い付きのアベノマスクは周りの人が誰も反対しなかったのか、PCR検査の4日間ルールの梯子外し、など。専門家も政府に忖度する人しか選ばれないという。安倍さんの8年間で、お友達の利権しか考えてこなかったので、今回のような前例のない未知のウイルスの蔓延という非常事態でも、いかにお友達に有利な政策を行うか、という論点でしか考えない政府。この対談が行われた6.7月には、今回のコロナ禍で、新自由主義の弊害が少しは見直されるだろうという期待感も見られる。しかし、今はどうだろう。感染が収束してから実施するといわれたGoToキャンペーンは前倒しで行われ、秋になり、急速に感染は拡大している。だが、政府は第3波だと認めようとしない。テレビや新聞では政府寄りの都合のよいニュースしか伝えないから、SNSの情報も大切だなと感じる。お二人のTwitterをフォローして“総合的に”考えることにしよう。コロナと生きる (朝日新書783) [ 内田樹・岩田健太郎 ]