失われた町から10年後の‘町’ 忽然と消えた人たちにかかわってきた人が「10年を区切りに忘れよう」としているのではなくて、別のかたちで認識しようとているような・・・
いわゆる続編なんでしょうが、そこは三崎さんの凄いところで、前作を読んでなくても、十分楽しめる内容です。
町が消えた日に、たまたま‘町’へ行っていたため、巻き込まれた人の家族。
‘町’にいたのに消え残った人。
その日は学校を休んだので助かった人。
残った人たちの持つ罪悪感が、戦争から生きて帰った人の罪悪感と似ている気がして鳥肌が・・・
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「開発保留地区」─それは十年前、3095人の人間が消え去った場所。街は今でも彼らがいるかのように日々を営んでいる。あの感動から3年─"失われた時"が息づく街を舞台に描く待望の長編。
失われた町
失われた町