カテゴリ:児童書
11歳で被爆した米澤さんの体験を文章にしたものです。小学生にもわかるように書かれています。当時の子供の目線で描かれているので地獄絵がそのまま伝わります。 語り手である米澤さんは爆心地から750メートルの場所で母親と満員電車に乗っているときに被曝し、奇跡的に現在も生存しています。 そのときは「原爆」「放射能」「被爆者」とういう言葉は日本中のだれも知りません。ただピカッと光ってドンと音がしただけ。ピカッも知らないで死んだ人もいる。 爆心地に近いところにいた人はみんな、熱線で溶かされ一瞬で死んでしまったか、爆風に飛ばされて死んだか、火傷や怪我をしなかった人も大量の放射能を浴びて数日から数か月後には死んでしまった。米澤さんの母親も1か月後に死んだ。その乳を飲んでいた2歳の妹も直接被曝していないのにすぐあとに死んだ。 語り部として全国を講演して回っていた米澤さんがこの本を書こうと思ったのは、2011年の福島原発の事故があったからだそうです。 「原爆も平和利用といわれた原発も同じ『核』であることには変わりない」 と、あとがきで述べています。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.10 21:42:18
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